「一瞬のうちに…」《家の屋根が吹き飛び・ハウスの骨組み折れ曲がる》田野町で突風被害

高知県内は大気の状態が不安定となり、田野町では突風により、家の屋根が吹き飛ぶなどの被害が発生しました。

こちらは午前10時半ごろの田野町。農業用ハウスの骨組みが折れ曲がって、無残にもシートがめくれあがっています。

鍛治屋明香アナウンサー:
「こちらは田野町北張地区の農業用ハウスです。強風によりシートが破れています。そして中に入らせていただくと、こちらにガラスが散乱しています。このガラスがなんの物かというとハウスの入口のドアが倒れて飛び散ったものなんです。
さらに中の作物に目をやると大きな被害が出ています。」

このほか周辺には屋根が半分ほど飛ばされて、無くなっている住宅や、根元から折れている木も。

こちらの田んぼにはトタン屋根らしきものが点在しています。18日朝までに発生した突風の影響で、田野町では住宅や農業用ハウスのなどの被害が20件報告されています。

県のまとめによりますと、今回の突風により田野町では農業用ハウス5棟が倒壊するなどしたほか、9棟でシートが破れる被害が確認され、施設の被害総額は1725万円に上ります。

また、シシトウなど農作物の被害額は350万円に上り、今回の突風による被害総額は田野町で2076万円あまりとなっています。

被害があった場所では、はしごで住宅や農業用ハウスに上り、復旧作業にあたる住民の姿もありました。

こちらの男性は家の玄関や屋根が損壊するなどの被害をうけました。

地元住民:
「一瞬のうちにゴーいうようなことがあってね。それで起きてきたらこんな状態になっちょった。本当、一瞬じゃった。」

大雨や突風によるけが人の情報は入っていません。

高知地方気象台は午前11時半すぎから地域住民から話を聞いたり、損壊した農業用ハウスの写真を撮影したりして被害の程度を確認しました。

高知地方気象台・神野正樹さん:
「かなり広い範囲で突風の被害が発生しているんじゃないかと思っております。17日から18日にかけてのように、大雨積乱雲が近づく兆しがある、こういった時には
屋内に退避していただいて、しかも窓ガラスから離れたところにというような
そういうような避難の方法を我々も伝えていますので、気を付けていただければなと思っております」

県内の交通機関では大雨の影響で、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線で、安芸ー奈半利間で始発から運転を見合わせていましたが、昼前には再開しました。

※気象台は現地調査の結果、今回の突風は「竜巻の可能性が高い」と判断しています。

© 高知さんさんテレビ