“佐渡島の金山”世界遺産登録へ「最後のお願い」新潟県と佐渡市“政府一丸の対応”を要望

イコモスに情報照会の勧告を受けた“佐渡島の金山”の世界遺産登録に向け、新潟県副知事と佐渡市長が外務大臣などのもとを訪れ、要望を行いました。

【橋本憲次郎 副知事】
「イコモスの勧告が出たタイミングで、7月末の世界遺産委員会に向けての最後のお願いという形で」

6月18日、橋本副知事と佐渡市の渡辺竜五市長が最後のお願いに訪れたのは、上川陽子外務大臣のもとです。

佐渡島の金山の世界遺産登録に向け、政府一丸となり対応に当たることを求めました。

【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「暑い夏の前に地元も盛り上がって、何とか国の足元として地元が頑張っていこうということで考えて、みんなで進んでいる」

佐渡島の金山をめぐってはユネスコの諮問機関・イコモスが「情報照会」を勧告。

資産を保護するために周辺の開発を規制する緩衝地帯を広げることなど3項目の対応を求めています。

【上川陽子 外務相】
「1カ月後に迫っている世界遺産委員会の本番、それに向けて皆さんと連携しながら、しっかりと取り組んでいきたいと改めて決意をしたところ」

ただ、韓国は朝鮮半島出身者の強制労働があったなどとして反発しているため、日本の外交力も試されています。

【橋本憲次郎 副知事】
「外交交渉の内容になるので、国において全力で対応いただけるものと考えている」

このほか、盛山文科大臣とも面会し、登録にかける思いを訴えた県と佐渡市。

佐渡島の金山の登録は7月21日にインドで始まる世界遺産委員会で審議されます。

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