国の特別天然記念物ニホンライチョウ…『全国初野生のオスとの人工授精』で産卵の卵4個が順調に成長

国の特別天然記念物「二ホンライチョウ」の人工授精に取り組んでいる富山市ファミリーパークは16日、全国で初めて野生のオスとの人工授精で産卵した卵4個が順調に成長していると発表しました。

ファミリーパークによりますと、成長を確認したのは飼育している「ニホンライチョウ」のメスに、北アルプス・乗鞍岳に生息する野生のオスから採取した精液を注入した5羽のうち2羽が産んだ4個の卵です。

検卵機と呼ばれる機械で卵に光を当て、内部の状況を調べたところ、受精卵が細胞分裂を繰り返して成長していることが分かったと言います。

ファミリーパークの担当者は、このまま成長すれば6月26日から28日ごろのふ化が期待できるとして「4個全てがふ化すれば、人工授精としてはかなり高い成功率。慎重に卵の成長を見守る」と話しています。

ファミリーパークでは、2015年から環境省と日本動物園水族館協会が定める計画に基づき、絶滅危惧種のニホンライチョウの繁殖技術の確立に取り組んでいます。

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