北朝鮮軍、地雷設置中の爆発で死傷者か 韓国軍が発表

韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)に続く橋付近に設置されたバリケード/Chung Sung-Jun/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国軍は18日、南北の軍事境界線付近で最近、北朝鮮軍の地雷設置作業中に爆発が起き、多数の北朝鮮兵が死傷していると発表した。

韓国軍統合参謀本部(JCS)の声明によると、北朝鮮は1月以降、境界線沿いで地雷の設置や、戦車への防護壁とみられる構造物の建設を進めている。

声明は、地雷の爆発で複数の北朝鮮兵が死亡または負傷したと指摘したが、死傷者の詳細には言及していない。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は最近、韓国との平和統一路線を放棄し、敵対姿勢を強めている。

JCSの声明によれば、北朝鮮兵はまた、正恩氏の指示を受け、境界線へ向かう道路沿いの線路や街灯を撤去している。

こうした動きが境界線の強化を狙っているのか、あるいは韓国への亡命を阻止するなどの内部統制が目的なのかは明らかでない。

JCSによると、軍事境界線では18日朝、工事用の機材を持った北朝鮮兵20~30人が一時越境した。韓国軍の部隊が警告射撃で対応し、拡声器を通して注意した後、兵士らは北側へ戻った。

9日にも同様の事案が発生したばかり。いずれも意図的な越境ではなかったとみられる。

© 朝日インタラクティブ株式会社