茨城・つくばの女性、5866万円被害 ニセ電話詐欺 警察や検察名乗る

茨城県警本部=水戸市笠原町

茨城県警は18日、同県つくば市、女性(56)が電話会社の職員や大阪府警、大阪地検を名乗る男女3人に現金5866万円をだまし取られたと発表した。女性は同府警捜査2課の刑事や大阪地検検察官をかたる男女とLINE(ライン)でやりとりしていた。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。

県警組織犯罪対策1課によると、女性方の固定電話に4月10日、「携帯電話の未払いがある」と音声ガイダンスの電話があった。女性が指示に従って番号を押すと、電話会社職員を名乗る女につながり、「大阪で購入した携帯電話料金が未納」と伝えられた。

女性が「購入した覚えがない」と伝えたところ、電話を替わった大阪府警捜査2課を名乗る男から「口座が犯罪に使われている」と言われ、捜査名目で口座送金を指示された。女性は同15日から今月12日までの間、大阪地検検察官を名乗る女などから指示された口座に33回にわたり送金。同日の振り込み後に連絡が取れなくなり、17日に大阪府警に確認したところ、だまされたことに気付き、県警つくば署に通報した。

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