木材加工の腕前を競う「ものづくりコンテスト」で高校生たちが身につけた技術を披露 秋田

秋田朝日放送

秋田県内の工業高校の生徒たちが身に着けた技術を披露しました。木材加工の腕前を競うものづくりコンテストが開かれました。

高校生ものづくりコンテストには、建築科のある県内の工業高校のうち4校から7人が参加しました。生徒たちが挑むのは、「四方転び」と呼ばれる作りがいかされた木材加工品です。柱となる脚に角度がつき、接続する部材に向かって傾斜しているため、安定性が高くお寺の鐘楼などに用いられる技法です。

二級建築大工技能士レベルの技術が求められる課題の制限時間は3時間。完成までの速さも審査対象の一つです。秋田工業高校からは1年生2人が挑戦しました。安全のためノミを使う時は体の外で行うと作業姿勢が決まっています。こうした姿勢や道具の使い方も審査のポイントで、最終的に寸法の精度や完成度が求められます。木を削る、穴を開けて組み立てるといった技能は、家を建てたり、家具を作ったりする職業の基礎となります。

県高校教育研究会工業部会では年1回のコンテストを通じて生徒たちにものづくりの楽しさを知ってもらいたいと話しています。

コンテストで優勝したのは1年生ながら果敢に挑戦した秋田工業の菅勢吾さんです。菅さんは8月に行われる東北大会に出場する予定です。

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