【卓球】国際大会2週連続二冠の早田ひなを中国メディア称賛! 母国勢不在をチクリ指摘も「五輪では障害になる」と要警戒

卓球のWTTスターコンテンダーリュブリャナ2024は6月16日に全日程を終了。強豪・中国勢が不在となった今大会、強さを発揮したのは日本勢だった。前週に開催されたWTTコンテンダーザグレブに続き、女子シングルスで早田ひなが優勝を飾り、混合ダブルスでも早田と張本智和のペアが大会を制した。

2週連続で二冠を飾った早田は、今回も世界ランクトップ5としての実力を示した。決勝の相手となったパバド(フランス)はベスト16で伊藤美誠を、準々決勝で平野美宇を破ってファイナルに名乗りを挙げている。今大会以前にも日本選手から白星を挙げている成長著しい19歳と相対したが、早田は危なげなくストレート勝ちを収めた。また、準決勝では張本美和とも対戦、ここでも3-0で圧勝、エースの実力を見せつけている。

そして、来月開幕のパリ五輪を目前にし、好調をキープしている日本の大黒柱に対し、中国国内からも称賛の声が聞こえてきている。ポータルサイト『捜狐』では6月17日、大会終了後に早田の特集記事を掲載している。

その中では、「閉幕したWTTスターリュブリャナ女子シングルス決勝で、早田ひなはフランスのパバドを3-0で下し、WTTザグレブに続く女子シングルスタイトルを手にした」と報じた。

そのうえで、「早田がこれほど力強くタイトルを獲得したのは、彼女自身の強さもさることながら、孫穎莎、王曼昱、陳夢等の中国代表が不参加だった影響もある」と冷静な指摘もある一方で、「今日の女子卓球は、世界トップの中国チームのほか、日本チームも強豪といえるが早田ひなは、伊藤美誠、平野美宇などのオリンピックチャンピオンや世界チャンピオンを上回っている」と評価。

さらに、「孫穎莎らの中国選手が出場しない限り、誰も彼女の躍進を阻むことはできない」と、やはり母国勢の不在を指摘しながらではあるが、早田の実力を称えるとともに、「来たるオリンピックで金メダルを争う中国卓球代表チームにとって『障害』となるはずだ」と五輪の舞台を見据え、警戒の言葉を綴っている。

早田は現在の世界ランクで5位につけており、上位を占める中国勢にただ一人、割って入る存在。その事実からも、中国メディアが実力を認めていることは間違いない。団体戦を含め3種目に出場するパリ五輪でも、日本選手の中で最も注目を集める存在となるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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