同級生から暴行受け小1児童が不登校に 「直接会ってお詫びしたい」仙台市教育長が答弁

3年前、当時小学1年生だった仙台市の男子児童が同級生から暴行を受けて不登校になった問題で、学校の初動対応に遅れがあったといういじめ調査委員会の報告書が明らかになりました。

報告書の内容は18日開かれた仙台市議会で天野元教育長が明らかにしました。
教育委員会などによりますと、2021年、青葉区の小学校のトイレで当時1年生の男子児童が複数の同級生から暴行を受けました。児童は全身打撲と急性ストレス反応の疑いと診断され、今も不登校となっています。
いじめ調査委員会が4月に提出した報告書の中では学校の初動対応などについて問題点を指摘していて、18日、その7つの項目が明らかになりました。
具体的には、保護者から診断書が提出された時点で、学校は「いじめ重大事態」の疑いも視野に入れて早期に適切な対応を取るべきだったことや、いじめ調査の状況について保護者に十分な情報を伝えていなかった問題点を指摘しています。

仙台市 天野元 教育長
「もっと早く重大事態の判断があってもよかったと指摘があり、改善を図っていきたい」

また、教育長は「関係した児童に指導を行っていて時間を要している。その後、保護者に直接会ってお詫びしたい」と答弁しました。

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