アルス地下「えきちかマルシェ」6月末で営業休止へ オープンからわずか7カ月 秋田市

秋田市のJR秋田駅西口にある商業施設地下の専門店街が、6月末で営業を休止することが分かった。2023年11月に新たなフロアとしてオープンしたばかりだ。

2023年11月、JR秋田駅西口の商業施設「アルス」の地下1階にリニューアルオープンした「えきちかマルシェ」は、セレクトショップや青果店など7つの専門店が軒を連ねる。

オープン当初は多くの客の姿があったが、現在は店の入り口に「営業休止」を知らせる張り紙が掲示されている。オープンからわずか7カ月での出来事だ。

利用客は「ものが少ない。やっぱりさみしい、店はあったほうが良い」「量的に少ない。スペースがもったいないなと思っていた。もうちょっと考えてほしいと思った」と話す。

これには、当初からテナントが決まらず、オープンが延期された背景がある。

オープン以降も新たな出店者を募集したものの、事業者が見つからなかった。加えて、いま入っているテナントでは物価の上昇や物流の課題が多く、仕入れや販売コストが膨らんでいることから、営業の継続が難しくなっている。

既存の店を守るためにも6月末で地下1階の営業を一時休止することを決めた。現在営業しているテナントは、移転や営業の終了が決まっているという。

ビルを運営する秋田ステーションビルは、営業再開を目指す方針で、「ご利用いただいているお客さまには大変申し訳ない。食料品に限らず営業を継続できるパートナーを見つけ、なるべく早く営業を再開したい」としている。

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