母校愛をラップにのせ 福島県いわき市の四倉高で自己表現力養成講座 校歌アレンジ

ラップ制作の中で、音作りに挑戦する生徒

 福島県いわき市の四倉高で17日、ラップによる自己表現力養成講座が開かれた。生徒はラップで母校への思いを確認し、表現した。

 同校では初めての試み。2学年の安斉慎一郎教諭が生徒に自信を持ってもらい、発信できる場を作ろうと企画した。

 2年生約50人が参加した。いわき市出身のサックス奏者青木知生さんが、ライブでの共演を機に交流が生まれたトラックメーカー・ラッパーのSOTAROBEATSさん、ラッパーの鴉a.k.ajungoさんと共に講師を務めた。

 講師の3人は四倉高の校歌をラップ調にアレンジした。同校は2026(令和8)年度に平商と統合する。現在の2年生は、四倉高の校歌を歌って卒業する最後の世代だ。安斉教諭は「校歌に愛着を持ってほしい」と語った。

 Jungoさんは「HIPHOPは自分の生まれた場所を誇る文化がある」と説明し、生徒と共に歌詞の意味を考えてラップに盛り込み、声を合わせて歌った。

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