「あの病院を選んでごめんなさい」看護師による虐待行為があった精神科病院を遺族が告訴=静岡・沼津市

2022年、入院患者に虐待行為を行っていたことが明らかになった、沼津市の病院に入院したのち死亡した男性の遺族が6月18日、警察に告訴状を提出しました。

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沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」をめぐっては、2022年9月、男性看護師2人が入院患者に対し、虐待行為をしていたことが明らかになっています。

この病院に入院したのち死亡した男性(享年80)の遺族が18日、警察に告訴状を提出しました。遺族によりますと男性は2021年10月、脳梗塞による精神障害への服薬のため入院しましたが、入院開始から約2か月後に、転院先の病院で肝不全により死亡したということです。

遺族は男性が「劣悪な環境での入院生活を強いられた」「病院が適切な薬の処方を行わなかったため、死亡に至った」と主張。当時の主治医だった院長などに対し、賠償金約5500万円の支払いを求めました。

<男性の遺族>
「なんでこういう死に方をしなきゃいけなかったのかなっていう。本当にあの病院を選んでごめんなさいっていう気持ちと、今本当のことをみんなで調べているからねっていうのを伝えたいです」

遺族は男性が、看護師などから暴行を受けていた可能性もあると訴えています。

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