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山陰地方は6月21日頃にも梅雨入りが予想され、改めて大雨への備えを確認したいところです。災害によりライフラインが一時的にストップする中、自宅での避難を想定した準備も必要です。手軽にできる防災への備えについて専門家に聞きました。
災害時の「命綱」でもある防災グッズ、みなさんはどこに保管しているでしょうか?
防災・危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
うちはですね、一か所にまとめてるんですよ。ここ戸棚なんですけども、この中にすべて「防災用品」とか、それから「日常使うもの」も全部ここに入れているんです。
防災・危機管理アドバイザーの林繁幸さんの松江市内の自宅を訪ね、家庭でのお勧めの保管方法について聞きました。
防災・危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
非常用の卓上コンロであったりとか、それから蛍光灯が切れたら蛍光灯であったりとか、非常用発電機、ライトとかラジオとかついてる分とかですね。あと食料品とか。
防災用品を、日ごろよく使う日用品などと同じ場所にまとめておくことで家族全員がどこに何があるのか把握できるメリットもあるそうです。
その中で、林さんが備えておきたい防災用品として挙げるのが…。
防災・危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
これは通常ライフラインが止まった時に、オール電化といったところはやはり電気が止まると、煮炊きはできませんから、卓上コンロはいいですよ。
カセットガスボンベ式のコンロです。
防災・危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
それからあとはこの組み立て式の段ボールの簡易トイレですね。開いて置くだけなんです。この中に吸水シートが入ってますので、これを中に入れて、それからちゃんと便座もあるんですよね。体重120キロくらいまでは大丈夫ですね。
1月の能登半島地震でも水道の復旧が進まず断水が続く中、こうした簡易トイレが役立ったということです。
そして災害への備えとして重要なのが食の確保です。
防災・危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
ボックスの中には、非常食とか水とか、あと缶詰などを入れています。
いざというとき、「非常食が賞味期限切れ」といったことを防ぐため、有効なある方法を取り入れているそうです。それが「ローリング・ストック」。日ごろよく使う食品を多めに補充し、非常時の「備え」に充てる備蓄方法です。
坂西美香アナウンサー:
温めたりせず、手軽にすぐに食べられる備蓄食料品。ローリングストックを上手に行うためにも普段から食べ慣れておくことが大切です。
備蓄用として人気の食品の一つが「ようかん」。最長で5年の保存が可能で、手軽にカロリーを補給できます。また大手チェーンの牛丼の缶詰は、ご飯も入っていて温めなくても食べられます。子どもに人気のお菓子「たべっ子どうぶつ」も5年間の長期保存が可能で、非常食としても便利です。子どもの場合、食べ慣れた食品であれば、いざという時にも口にしてくれそうです。
日ごろ使う食品を多めに補充、これがローリングストックのポイントです。
このローリングストックを応用できそうなのが、キャンプなどアウトドア用のグッズ。例えば、水がなくても、体や髪を洗うことができる商品のセット「水のいらない全身キレイセット」。このうち「泡なしシャンプーウェット手袋」は、手袋を付けて頭皮をマッサージするように揉むと汚れを取ることができます。
岡本楓賀アナウンサー:
ひんやりしていて、すごく気持ち良いです。
泡が立たないので、洗い流したり、ふき取ったりする必要はありません。セットには、ゆすぎ不要の歯みがきシートなども入っていて、日ごろからストックしておけば災害時の備えになります。
日常の暮らしがそのまま災害への備えになるローリングストック。気負わずに、すぐにでも始められる防災対策といえそうです。