985世帯で断水続く…復旧の目処立たない珠洲市の清水浄水場 市が“簡易的施設”等による早期復旧を検討

断水について18日に開会した珠洲市議会でも取り上げられました。

泉谷市長:
「水道及び下水道の復旧が困難な区域である985世帯の皆様には現在もなお断水が続いており、誠に申し訳なく心苦しい限りであります」

泉谷市長はこのように話し復旧の目処が立たない清水(しみず)浄水場について、現在業者が現地調査を行っていて簡易的な浄水施設などによる早期復旧を検討していると明らかにしました。

泉谷市長:
「新たな水源を確保しなくてはいけないのでなかなか容易ではありませんけれども、できるだけ早く見通しをお示しできるように進めていきたいと考えております」

泉谷市長は珠洲商工会議所の会員533社への調査の結果、33社が廃業していたとして「被災した事業者の施設や設備の本格的な復旧には多額の費用が必要」だと強調しました。
そこで、今回の補正予算で「珠洲市なりわい再建支援補助金」に10億円を計上し県の補助金に上乗せして市独自で最大1000万円を補助する方針です。

また「珠洲市営業再開支援補助金」として事業者に最大105万円から150万円を補助する制度も設け、5250万円を計上しました。

珠洲市議会は6月25日に質問戦が行われ、7月3日に採決が予定されています。

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