認証試験で不正のトヨタ自動車 株主総会で「ガバナンスが心配」「対応が遅れている」との厳しい声

テレビ愛知

トヨタ自動車は6月18日、豊田市の本社で株主総会を開きました。株主からは、車の大量生産に必要な型式指定の不正問題に絡む質問が相次ぎました。

午前10時から行われたトヨタ自動車の株主総会には4656人の株主が参加しました。

株主:
「やっぱり認証問題。そこをどうするのか聞きたい」

トヨタ自動車 豊田章男会長:
「心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」

トヨタ自動車は6月、型式指定の申請に伴う認証試験で、不正を行っていたことが発覚。国交省が本社に立ち入り検査に入る事態となりました。トヨタグループではダイハツ工業や豊田自動織機でも認証試験の不正が相次ぎました。

株主総会では「トヨタグループ各社で不正が発覚した時に、総ざらいすると言っていたが、対応が遅れたのではないか。今後はどう対応するのか」といった、認証試験での不正に絡む多くの質問が出ました。

これに対して佐藤恒治社長は「認証の問題は多面的に取り組む必要がある。根っこの風土の改革に取り組んでいるが、大変時間がかかる。言いたいことが言える環境にしていくこと。現場で向き合いながら取り組みたい」と説明しました。

また、別の株主からは「認証不正でトヨタは大丈夫かという思いになった。ガバナンスが心配」との意見もあがりました。

豊田章男会長は「ガバナンスは支配・管理することではなく、1人1人が考え動くことができる現場を作ることに尽きる。私が責任者として取り組む」と述べ、株主に理解を求めました。

こうしたトヨタ自動車の説明を聞いた株主からは…

株主:
「問題があったけど、それに対してちゃんとしっかり答えてくれたと思っている。原因究明をしっかりしてもらって、対応策をしっかり取り組んでもらいたい」

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