校内に巣作りしたツバメ 実は絶滅危惧種 児童の見守り活動に日本野鳥の会から感謝状(鳥取・湯梨浜町)

鳥取県湯梨浜町の小学校で、絶滅危惧種の“コシアカツバメ”が巣を作り、児童たちが見守り活動を続けています。この活動に対し18日、日本野鳥の会から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、湯梨浜町の東郷小学校です。日本野鳥の会鳥取県支部の吉田支部長が学校を訪れ、児童の代表に感謝状を手渡しました。日本野鳥の会は、ツバメと人との共存が続くことを願い、ツバメの巣や生息環境の見守りなどに取り組む団体に、毎年感謝状を贈っていて、鳥取県内では東郷小学校が7件目です。

東郷小学校では、以前から校舎や体育館の軒先にツバメが巣を作っていましたが、2023年に改めて調べたところ、巣作りをしていたのが絶滅危惧種の“コシアカツバメ”であることがわかりました。
2024年4月にツバメが学校に戻ってきたことから、児童たちが見守り活動を開始。巣の位置を調べてマップを作ったほか、巣の下にツバメのフンに注意するよう呼びかける看板やポスターを設置。ツバメの見守りは、子どもたちにとって学びの材料にもなっています。

児童:
コシアカツバメを大切にしたいと思いました。

児童:
くちばしが長くて、目がかわいくて、守っていきたいです。

日本野鳥の会鳥取県支部・吉田良平支部長:
保護していただいているのがうれしかったです。野生の動物に対して、温かい目で見てほしいですし、今後の自分たちの将来について、環境保全ということをつなげて考えてほしい。

ツバメは、10月まで東郷小学校で子育てした後、東南アジアに帰るということで、児童たちは、ツバメが学校を離れるまで、フンの掃除や観察といった見守り活動を続けるということです。

© 山陰中央テレビ