「こういう気持ちにさせてくれる相手をきっと“ライバル”って言うんだ」MIRAIと青野未来のバチバチパワーファイター対決はフルタイムドローからのフルタイムドロー!

16日、愛知県・名古屋国際会議場イベントホールにて『Marigold Grand Opening Wars 2024』が開催。初代UN王座決定トーナメントは波乱の展開となった。

マリーゴールドはロッシー小川が代表取締役となって5月20日に旗揚げされた新団体。
スターダムを退団したジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣、ビクトリア弓月の5選手に加え、元全日本女子プロレスで元スターダムの高橋奈七永、元アイスリボンでスターダムの『NEW BLOOD』にて偽中野たむとしてプチブレイクした石川奈青が所属に。
さらに、アクトレスガールズの風香プロデューサーが青野未来、翔月なつみ、松井珠紗、CHIAKI、天麗皇希、後藤智香と一線級の6選手を引き連れて入団したことで女子プロレス界は大騒ぎに。
後楽園ホールで行われた旗揚げ戦では立見席も売り出される中で1539名(超満員札止め)の観衆が詰めかけ、異様な熱気に包まれる中で大会は大成功。その後の大会でも札止めや超満員を連発しており、快調な滑り出しを見せている。

マリーゴールドでは、独自のベルトを4本創設したことを発表。
団体最高峰の“赤いベルト”マリーゴールド・ワールド王座、アントニオ猪木さんが巻いたベルトにあやかった“白いベルト”マリーゴールド・ユナイテッド・ナショナル王座(UN王座)、55kg以下の軽量級選手のためのマリーゴールド・スーパーフライ級王座。上記3本のシングル王座に加え、タッグ王座であるマリーゴールド・ツインスター王座もラインナップされた。

選手たちは自身が目指す王座に向けて猛アピールを開始。目標を同じくする選手同士には自ずとライバル関係が芽生えていった。
今月11日の後楽園ホール大会では来る7月13日の両国国技館大会でUN王座およびスーパーフライ級王座の初代王者決定戦の開催が発表。今大会ではUN級王座のトーナメント1回戦が2試合実施された。

まず行われたのはボジラvs野崎渚の1回戦。
ボジラは余裕たっぷりといった様子で野崎をあしらっていくが、野崎のキャリアは18年。ボジラが2歳頃からプロレスラーとして生きている意地がある。
1発では効かぬなら10発、20発という勢いでノアール・ランサーを連打していき、ドルミルに捕らえるもボジラは軽々振り払う怪力を見せる。
それでも野崎は「ちっくしょう……」とぼやきながらエルボーを連打し、パワーボムを回転エビ固めで切り返して逆転を狙う。しかし、これを返したボジラが強烈なラリアットを叩き込み、「SIZE DOES MATTER!」と叫びながらのドリル・ア・ホール・パイルドライバーでぶっ刺して3カウントを奪った。

もう1つの1回戦は、MIRAIvs青野未来。
MIRAIは青野の武器であるラリアットを潰すために徹底して右腕を破壊。対する青野はローキックやサブミッションを駆使しての足攻めと、互いの狙いがハッキリ見える熱戦が展開。
MIRAIのラリアットや青野のハイキックといったマトモに当たれば一発で試合が終わる大技が入り乱れるが、決着が付かぬまま15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴る。

このままでは選手もお客さんも納得しないということで、5分間の延長戦が緊急決定。ゴングと同時に突っ込んでいっての壮絶なラリアット合戦が展開され、青野は敢えて痛む右腕での攻撃を中心に組み立てる意地見せる。
MIRAIもミラマーレ(※アームロック)で腕を破壊してからバックドロップやミラマーレ・ショック(※変形ハリケーン・ドライバー)を狙っていくも、またもフルタイムドローを告げるゴングが鳴ってしまった。

この結果を受け、6月23日の新木場1stRING大会にて両者の1回戦の再々試合を行うことが発表。どちらがボジラと王座を争うことになるのかが決まる試合でもあり、ファンの間では予想が盛り上がっている。

試合を終えたMIRAIは「今の率直な感想。スゲー、スゲー悔しいです。悔しい。けど、こういう気持ちにさせてくれる相手をきっと“ライバル”って言うんだと思います。今日決着付かなかった。けど、自分の魂は絶対に折れません。絶対に!あの!あのベルトを!MIRAIが持ちます!勝つのはこのMIRAIだ。覚えとけ!」と青野をライバル認定。

青野も「私は絶対に!どうしても!なにがなんでも!ベルトを巻きたい!MIRAIの魂ごと奪って、へし折って、私がベルトを巻きます」と静かに決意をたぎらせた。

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