鹿児島県警の相次ぐ不祥事「早急な原因究明と再発防止徹底を」 県議会閉会あいさつで塩田知事

塩田康一知事

 鹿児島県議会は18日、最終本会議を開いた。塩田康一知事が閉会あいさつで県警の相次ぐ不祥事に言及。「多くの県民を代弁する」として、「信頼を一日も早く回復できるよう原因究明を早急に行い、抜本的な再発防止策に徹底して取り組んでほしい」と述べた。

 一連の不祥事を「極めて異例の事態」と指摘。夢と希望を持って警察学校に入校した若者の信頼を裏切ることがないよう重ねて対策を求めた。

 このほか、2024年度一般会計補正予算(28億730万円追加、総額8433億1730万円)や県税条例の一部改正など13議案を可決、専決処分3件を承認、税理士の大薗豊氏(71)の監査委員再任など人事案3件に同意した。

 議会手続きのオンライン化などを可能にする規則改正議案や、地方財政の充実・強化、国土強靭(きょうじん)化の推進を求める意見書も追加提案して可決した。

 主な補正は、新興感染症の対応力強化事業に2億9861万円、県農業試験場跡地(鹿児島市西谷山2丁目)2区画の最低売却価格と売却益との差額分の積立金約24億円。

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