武隈黒部市長 不適切言動問われ「市民の信頼失墜させた」

黒部市の武隈市長は、18日の市議会本会議で、庁舎の備品を壊したり感情的な言葉で市職員を委縮させたりしたと議員から質され、一部を認めて「深く反省している」と述べました。

18日の市議会本会議では、自民クラブの野村康幸議員が武隈市長を質しました。

野村康幸議員

「ペットボトルをパーテーションに投げ、破損させたことは新聞紙面でも掲載され、謝罪する事態になりました。市長就任以降、市役所職員に対し、ハラスメントともとれる感情を前面に出すといった言動があるという事実を確認しています。いくら業務が立て込んでいたとしても、職員を萎縮させるような言動は、市政運営に支障をきたすことはもちろん、市民への不信や不安につながる由々しき事態であると考えます。協働のまちづくりを市職員とともに気持ちよく、風通しの良い環境で業務を進める必要があると思うが、市長の決意をお伺いします」

武隈市長

「私自身の不適切な行動により、市民の皆様の信頼を大きく失墜することになりました。また、職員にも大きな不安を抱かせることになりましたことについては深く反省しており、二度とあってはならないと肝に命じているところです。今後は、しっかり襟を正し、適切な言動に徹することで、市民の皆様の信頼回復に努め、市長としての職責を果たしていきたいと考えています」

議会の後、武隈市長は取材に対し、反省の弁を述べたのは備品を壊したことについてであり、市職員への発言については「業務の指示の範囲だと思っている」と答えました。

19日の本会議では別の議員が、市長室が気軽に寄れない閉ざされた空間になっているとして、市長の思いや、現状を改める考えがあるかどうか問う予定です。

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