ミシュラン掲載店が続出! 台湾の夜のお楽しみ「夜市」で味わいたい“絶品グルメ”

臨江街觀光夜市(リンジィァンジェグァングゥァンイェシー)

基隆路から西へ延びる臨江街、そこに交差する通化街という十字状の通りを中心としたエリアが臨江街觀光夜市。朝は生鮮市場として賑わい、夕方になると屋台が集まり夜市へと変わる、ユニークなエリアだ。かつては通化街夜市と呼ばれ、ごくローカルな夜市だったものの、『格登炸鶏』の手羽先、『駱記小炒』の炒め物、『御品元冰火湯圓』のおだんご等々、ミシュランガイドの掲載店が続出したこと、夜市の整備が進んだことで、国内外からの注目度が急上昇している。広範囲に及ぶ夜市ゆえ、行きたいお店の目星をつけて向かうが吉。ここでは通好みの4店をご紹介。

鵝肉池(アーロウチー)

鮮度が自慢のガチョウ肉。好みの部位を好きなだけ。
開店と同時に地元の人々がひっきりなしに訪れる名店。食べたい部位を指差し、購入単位の“何兩”かを指で示して注文を。ビールの持ち込みは1缶限り。鵝肉切盤・1兩(37.5g)30元(写真は胸肉で370元) 台湾はイカ(透抽)も美味。時価で写真は150元 TEL:02・2703・3787 10:30~13:30、16:30~23:30 月曜休 カード不可。
台北市大安區通化街57巷3號

正好鮮肉小籠湯包(ヂェンハオシィェンロウシァオロンタンバオ)

ブランド葱の甘みがあふれる小籠湯包はコスパも最高。
宜蘭に本店を構える小籠湯包の人気店。名産の三星葱をたっぷり使った餡が特徴で、葱の甘みが溶け込んだ甘じょっぱいスープが口いっぱいに広がる。庶民的な価格も魅力で、幾度かの値上げがありつつも、湯包は8個入り120元。メニューは他に酸辣湯45元、燒賣120元の全3品。TEL:02・2707・6005 17:00~23:00 火曜休 カード不可。
台北市大安區通化街57巷6‐1號

深夜食堂(シェンイェシータン)

台湾の家庭料理を深夜に食す。幻の屋台が正真正銘の食堂へ。
知る人ぞ知る人気屋台が今年1月に移転、待望の店舗型としてパワーアップ。開店時間が2時間早まり、多くのファンが美食を楽しめるようになった。台湾の家庭料理“家常菜”を深い時間に食すことができる店は希少。紅燒肉80元、菜脯蛋50元、炸豆腐40元、魯肉飯40元など。TEL:なし 20:00~翌1:00 日曜休 カード不可。
台北市大安區臨江街107號

剪刀式立體鶏蛋ガオ(ガオは米へん+羔)(ジィェンダオシーリーティージーダンガオ)

食べ歩きの大定番! 老若男女に愛される人形焼き。
約60年前に台南で創業。先代が独自に開発したハサミ型のプレートで繰り出す人形焼きの屋台。素朴で優しい味わいは、重曹や油、香料を使わないシンプルなレシピゆえ。メレンゲ作りにも秘密があり、生地の密度が高く、食べ応えがあるのも特徴。大※(にんべん+分)(7個)70元、小※(にんべん+分)(4個)50元。TEL:0918・019・577 16:30~24:00 無休 カード不可。
台北市大安區臨江街89號付近

寧夏路夜市(ニンシァールーイェシー)

日本統治時代から屋台が出ていたエリアに、近隣の台北圓環夜市の火災を受けて移転してきた店が加わって発展。MRTの最寄り駅・雙連から向かうと、夜市の北端に到着。南端は、子どもたちが熱狂するゲームの屋台街だ。通りの西側は店舗型で、黄色い看板の『※(髟部に胡)鬚張魯肉飯』は、この地の屋台からスタートした古参のひとつ。他にも牡蠣オムレツや鶏肉飯などの人気店がエリアを盛り上げてきた。衰退期もあったものの、夜市改造計画や地元の組合の働きかけで、屋台での飲食環境等が向上。中心部という立地の良さも手伝い、近年は多くの外国人観光客で賑わいを見せる。

暴暴龍迷※(にんべん+尓)火鍋城(バオバオロンミィニーフォウグゥオチェン)

地元民のみぞ知る火鍋の穴場。人情味ある店主の接客も魅力。
入り口は※(虫へん+可)仔煎店、その奥に広がる隠れ家的一人鍋店。写真は五花豬肉鍋260元。冬粉、白飯、麺、卵、青菜から一品が付属、飲料とアイスはフリー。2代目女性店主の実家で採れた雲林産ニンニクを2週間加熱して作る、黒ニンニク50元の追加がマスト。TEL:02・2555・3166 17:00~23:30 無休 カード不可、日本語メニューあり。
台北市大同區寧夏路58號

環記麻油鶏(ファンジーマーヨウジー)

時代も季節も超越する薬膳、4代目に受け継がれる麻油鶏。
1945年創業の薬膳スープの老舗。昼夜を問わず、幅広い層が滋養補給に訪れている。看板メニューは、ごま油を効かせた若鶏のスープ・麻油鶏。写真は豚の腎臓スープ・腰只湯200元。女性には鉄分豊富な豚レバーのスープも人気。TEL:02・2558・1406 12:00~15:00、17:00~24:30 隔週月曜休 カード不可、日本語メニューあり。
台北市大同區寧夏路44號

方家鶏肉飯(ファンジャージーロウファン)

何杯でもペロリといけそう! 甘めに仕上げた絶品鶏肉飯。
先代が嘉義で開店、現在は2代目が切り盛り。太めに割いた肉に5時間かけて作る甘いタレをかけた鶏肉飯は日本人好み。ミシュランガイドへの掲載で、行列は不可避。“内用”の列に並び、席に案内されてから注文を。鶏肉飯50元、金針排骨湯60元。TEL:なし 17:00~売り切れ次第終了 月曜休 カード不可、日本語メニューあり。
台北市大同區寧夏路060攤位

雅米花生捲冰淇淋(ヤーミィファーシェンジュェンビンチーリン)

甘く冷たくエキゾティック! パクチー香るアイスクレープ。
もちもちのクレープの上に、麦芽糖で固めたピーナッツを削り出し、厳選したパイン、小豆、タロイモのミックスアイスを2スクープ。お好みでパクチーをトッピングして、グルッと巻いたら出来上がり。写真はアイスクレープ・花生捲冰淇淋60元。アイスなしの花生捲は50元。TEL:0972・190・441 17:00~24:00 無休 カード不可。

台北市大同區寧夏路115攤位

※『anan』2024年6月19日号より。写真・田尻陽子 取材、文・堀 由美子 コーディネーター・田中左千子(TOP TAIWAN)

(by anan編集部)

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