平山郁夫氏生誕94周年記念イベント開催

平山郁夫氏生誕94周年記念イベント開催

15日、ホールに展示されたシルクロード関連の所蔵品の一部。(北杜=新華社記者/郭丹)

 【新華社東京6月18日】著名な日本画家で日中友好協会名誉会長を務めた故平山郁夫氏の生誕94周年に当たる15日、山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館で記念イベントが開かれた。

 イベントでは、長男の廉氏が平山氏の生前を振り返り、生き方や人となりなどについて語った。NHKのドキュメンタリー番組「新シルクロード」の元統括プロデューサー、井上隆史氏は、平山氏がアフガニスタンなどシルクロード沿線諸国の文化財保護や文化交流活動に貢献した様子を紹介。中国人バイオリニスト、劉薇(りゅう・び)氏は、内モンゴル自治区や新疆ウイグル自治区などのバイオリン曲を披露し、音楽でシルクロードの魅力を伝えた。

平山郁夫氏生誕94周年記念イベント開催

15日、内モンゴル自治区や新疆ウイグル自治区などのバイオリン曲を披露する中国人バイオリニスト、劉薇氏。(北杜=新華社記者/郭丹)

 平山氏は、シルクロードに深い思いを抱き、中国と日本の人々から「現代の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」とも呼ばれる。生前はシルクロード沿線諸国を150回以上訪れ、「仏教伝来」「楼蘭遺跡を行く(月)」「求法高僧東帰図」などシルクロードを題材とした作品を多数創作しただけでなく、シルクロード沿線諸国の文化遺産保護活動にも積極的に取り組んだ。東京芸術大学と敦煌研究院の人材の交流や育成にも数十年にわたり尽力した。

 同館では9月9日まで「平山郁夫-仏教伝来と旅の軌跡」展を開催している。(記者/郭丹)

平山郁夫氏生誕94周年記念イベント開催

15日、ホールに展示された故平山郁夫氏の作品。(北杜=新華社記者/郭丹)

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15日、故平山郁夫氏の作品「朝陽の砂漠を行く」。(北杜=新華社記者/郭丹)

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15日、故平山郁夫氏の生前の生活を紹介する長男の廉氏。(北杜=新華社記者/郭丹)

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15日、シルクロード沿線諸国の文化財保護や文化交流に尽力した故平山郁夫氏の活動を紹介するNHKのドキュメンタリー番組「新シルクロード」の元統括プロデューサー、井上隆史氏。(北杜=新華社記者/郭丹)

平山郁夫氏生誕94周年記念イベント開催

15日、故平山郁夫氏の作品「求法高僧東帰図」。(北杜=新華社記者/郭丹)

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