子育ての悩みどうしている?年間8カ月完全ワンオペで過ごす船員妻の解決法

「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」がモットーの船員妻、サンキュ!STYLEライターのKota(コタ)です。

わが家には小学2年生と5年生、2人の娘がいますが、長女は2年前から時々学校に行けない日があります。理由はその時々で違っていて、具体的なわけがない時も。

子育ての悩みはまずは身近なパートナーに相談したいところですが、船員の夫は一度船に乗ると3〜4カ月は帰宅できません。特に海外を航行中は時差や通信費の問題もあって、コミュニケーションをとること自体難しい。

今回は、年間8カ月完全ワンオペで過ごすわたしが、子育てで悩んだ時にしていることをご紹介します。

スクールカウンセリングを利用する

娘たちが通う公立小学校には、週に1度スクールカウンセラーの来校日があり、ここ2年ほど月に1度のペースで、親のわたしがお世話になっています。

学校での困りごとだけでなく、それ以外のちょっとした心配事まで幅広く対応してくれる、頼れる存在。相談費用はかかりません。以前はカウンセリングに対してハードルが高いイメージがあったけれど、頻繁に利用するなかで実感している良さはこんなこと。

専門家の視点から具体的な接し方のアドバイスをくれる

ふだんは自分の考えで子どもに接しているけれど、「これで大丈夫?」と不安になることがよくあります。悩んでいる時ならなおさら。

カウンセラーからのアドバイスは、子どもの行動に隠れている心理や効果的な接し方など、心理学から子育てを学ぶ良い機会に。

わたしがアドバイスを受けて実践していることの一例は、
1. パニックやイライラなどの感情を、数字や天気、言葉を使って、子ども自身に表現させる。例えば、「今の気分は、台風レベルの大雨・暴風状態」、「先週はストレスレベルが10だったけれど、今は7まで下がった」など。こうすることで感情を親と共有できて、自分の状態を客観視する訓練にもなるそう。

2. 子どもの相談にのるときは、「こうしたら?」と口をはさまず、「それで?それで?」と質問を繰り返して、本人に答えを導き出させる。

学校とのパイプ役になってくれる

先生に直接は言いにくいことがある時、カウンセラーを通して学校に伝えてもらえるのも助かります。学校の組織にも詳しいから、どんなルートで解決するのがベストかを提案してくれて、同じような問題が起きた時の参考にも。

学校での子どもの様子をチェックしてくれる

実際に教室で子どもが過ごす姿を見たり、担任の先生から話を聞いたりして、主観的になりがちな子どもの話だけでは判断しにくいことを、専門家視点で分析してくれます。

現場を見られない親の代わりに、客観的な視点でサポートしてくれるのがありがたい。

親自身のカウンセリングになる

学校でのあれこれはママ友には相談しにくいことも多く、ひとりで抱えがちです。でも、第三者に打ち明けるとだいぶ負担が軽くなり、自分の考えが整理される効果も。子どもの悩みを相談しながら、親自身も癒される時間になっています。

無印良品のウィークリーノートに、予定と子どもの様子をメモ。カウンセリング時の振り返りに役立ちます。

家事で日常を整える

部屋にグリーンを飾るのも癒し効果抜群。枝ものだと手軽です。

悩みの解決に取り組むのと同じくらい大事にしているのが、意識的に家事をこなすこと。

子育てで悩んでいる時は、ネガティブモードで親自身の自己肯定感も低くなりがちです。見通しが立たない子育てと違って、成果が目に見えて達成感を得やすいのが家事。

ほとんどの家事は、深く考えずに淡々とこなせて、その結果、家が整って暮らしがスムーズにまわっていく。自分が生活のベースをつくっているという事実が、ネガティブになりがちな時ほど、小さくても確かな自信につながる気がします。

それに、じっと考えこむより身体を動かした方が、気持ちが切り替わって良い打開策を思いつくことも。

なかでもよくするのは、水まわりのていねい掃除です。夢中で水垢に向き合っている間は無心になれるし、仕上げに鏡や金具を磨いてピカピカにすると、何とも言えない爽快感が。終える頃には鬱々とした気分も少しは晴れて、日常に戻ることができます。

水回り掃除の愛用品。MQ・Duotexのクロス、ウタマロクリーナー、無印良品の『水回りの汚れ用掃除シート』。

さいごに

子育てで大きめの壁にぶつかった時は、専門家に相談して問題の解決に取り組むこと。そして、日常をまわすベースになる家事を意識的にこなすこと。このふたつを同時に進めるのが、わたしにとってはちょうどいいバランス。

年の2/3が完全ワンオペの生活も10年超。いまだに新たな心配事が出てくるたびに心がざわつくけれど、それぞれのお家でも同じように悩みながら子育てに向き合っているはずだと思うと、それだけで励まされます。

◆この記事を書いたのは・・・Kota(コタ)
夫が船員のため、年の2/3は小学生の娘2人との3人暮らし。
「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」をモットーに、暮らしを今よりちょっと良くするための試行錯誤を発信しています。

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