鹿児島県知事選あす告示 現職、新人2人の三つどもえか

 任期満了に伴う鹿児島県知事選挙は20日告示、7月7日投開票される。2期目を目指す現職の塩田康一氏(58)、新人で元自民県議の米丸麻希子氏(49)、同じく新人で市民グループ共同代表の樋之口里花氏(52)=いずれも無所属=が立候補を予定しており、三つどもえの戦いとなる公算が大きい。

 人口減少対策や県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地(鹿児島市)に計画する新総合体育館の是非、選挙期間中に運転延長を迎える九州電力川内原発(薩摩川内市)や西之表市馬毛島の自衛隊基地整備への対応が争点となりそうだ。

 塩田氏は自民、国民民主の両党に加え、野党最大の支持組織である連合鹿児島から推薦を取りつけた。自民県連から公認並みの支援を受けながら、前回選挙を戦った後援会メンバーとも草の根で活動する。

 米丸氏は組織や政党に推薦願を出さず、草の根で活動を続ける。母校の鹿児島純心女子中学・高校の卒業生をはじめ、奉仕団体「国際ソロプチミスト」やロータリークラブの有志など、女性支持層が応援に回る。

 新日本婦人の会鹿児島支部事務局長も務める樋之口氏は、出馬会見の直後に共産党県委員会が「自主的支援」を決定した。共産や反原発の市民団体メンバーらで構成する政治団体を結成して支持拡大を目指す。

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