女子校に「共学部」を併設 卒業生には有名女優も 創立137年の伝統校で「全国初」の取り組み

神戸市にある中高一貫の女子校が、来年から「女子部」と「共学部」を併設すると発表した。全国初という取り組みの狙いは?

創立137年、神戸で最も歴史のある女子校の「親和中学校・親和女子高等学校」が18日、発表したのは…

■来年度から「女子部」と「共学部」を設置

親和中学校・親和女子高等学校 中村晶平校長:女子部と共学部の併置を実践しようということです。男女ともに切磋琢磨しながら、学んでいく。

来年4月から、中学校に「女子部」と「共学部」を設置。つまり同じ学校の中に、女子校と共学が存在する状態にするという。

明治20年に「親和女学校」として開校。現在は、中高あわせて900人以上の女子生徒が在学する伝統校だ。

■全国初の取り組みに至った背景は

学校によると、「共学部」の併設は中高一貫校では全国初の試み。 いったいなぜ、この形にしたのだろうか?

親和中学校・親和女子高等学校 山根耕平理事長:ご存じのように少子化が本当に日本は進んでおります。将来を見つめて、安定した生徒を確保する事も経営者の責任だと考えました。女子教育の意義は十分まだ残っていると思っている。一方で、多様性・包摂性を尊重する教育も重要になってきました。その中で伝統をいかしながら新たな共学も設置することにいたしました。

共学部は、男子生徒が半数を超えると見込んでいて、校舎は分けて学ぶものの、交流は行う方針だ。

今年度には、文科省から理数系を重点的に学ぶスーパーサイエンスハイスクールの指定も受けていて、神戸の伝統校は「共学部」も含めて新たな教育への挑戦をしていく。

男子生徒の受け入れは来年度から始まるということだが、学校はどのように変わっていくのだろうか。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年6月18日放送)

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