“つばさの党”契機に「取り締まりしやすく」維新・国民・教育が公選法改正案を共同提出

日本維新の会、国民民主党、教育無償化を実現する会の3党は18日、衆院に公職選挙法の改正案を提出した。

この改正案は、4月に行われた衆院東京15区の補選で、政治団体「つばさの党」が他陣営の演説を大音量で妨害したほか、選挙カーで追跡したとされる選挙妨害事件を契機に、3党で協議していたもの。

法案では、自由妨害罪の規定に「著しく粗野または乱暴な言動」「居宅または選挙事務所への押し掛け」を例として明示して禁じた。また演説妨害については、「聴衆が演説を聴取することを著しく困難にする行為」も例に挙げた。

維新の音喜多政調会長は、「演説している側だけでなく、聞きに来ている聴衆の権利も侵害することだと明記し、捜査機関が取り締まりなどをしやすくする」と意義を強調した。

演説に対する「ヤジ」の扱いについて、音喜多氏は「横付けした車のスピーカーでやるのは(妨害に)当てはまるが、肉声でヤジをやる行為はそれとは違うのでは、と我々なりに法律案に示している」と説明した。

国民民主の浜口政調会長は、「二度と起こさない、模倣犯をしっかりと防いでいく。国民の皆さんに政策、思いを訴える場を確保できるよう取り組みたい」と述べた。

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