日本ハム・新庄監督 サヨナラ負けも躍動の若手に賛辞 先発・細野は「完璧です」 交流戦首位打者の水谷には「実力でつかんだタイトル」

 11回、矢沢(右)が暴投しサヨナラ負けを喫する(撮影・山口登)

 「阪神2-1日本ハム」(18日、甲子園球場)

 延長十一回1死二、三塁のピンチで、矢沢の暴投で決勝点を奪われサヨナラ負け。日本ハム・新庄監督は「最後の終わりがね。もったいないですけど」と振り返ったが、敵地で躍動した若手には賛辞を惜しまなかった。

 この日はともに1軍初出場となるドラフト1位・細野(東洋大)と同2位の進藤(上武大)を先発バッテリーとして送り出した。細野は五回途中1失点で降板したが「細野君、完璧です。こういう舞台で堂々と進藤君と組んで」とほめ、「ちょっと四回か。左足のもも?ふくらはぎかな。つり気味だったんで、今後のことも考えてね」と交代理由を説明した。

 捕手の進藤については「ヒットを1本打たせたい。きょうで彼の中では自信になったと思う。次はどういうリードして、どういうバッティングをするか楽しみ。もともと肩はいいんで」と期待した。

 この日は3打数1安打で交流戦史上最高打率となる・438をマークした水谷については「一番本人がびっくりしてるんじゃないですか?でも彼が実力でつかんだタイトルなんで」。一方で「まあでも、僕の中ではシーズンが終わってどれくらいの成績を残せるかという選手になってるんで。あとはけが。痛いの、かゆいの言わず。けがをしてても今の調子が持続して、けがをしても乗り越えたときに、これくらいでもゲームに出て戦える、守れたり走れたり、というのをインプットしてもらえたら。レギュラーをつかむ選手はそういう頭の良さ。乗り越えられる選手になってほしい」とリーグ戦でのさらなる成長を望んだ。

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