カントリー界のレジェンド、米国内有料コンサートの最多観客動員数更新

George Strait - Photo: Jason Kempin/Getty Images

「みんな、調子はどうだい?」米カントリー界のレジェンド、ジョージ・ストレイト(George Strait)は、現地時間2024年6月15日、テキサス州カレッジ・ステーションにあるテキサスA&M大学のカイル・フィールドに集まった110,905人の記録的な大観衆に向かってこう問いかけた。

地元テキサス出身のジョージ・ストレイトは、この日の公演で、グレイトフル・デッドが1977年に行ったニュージャージー州レースウェイ・パーク公演で記録していた、アメリカ国内での有料コンサートの1日の歴代最多観客動員数107,019人を塗り替えた。

また、テキサスA&M大学カイル・フィールドで行われた単一イベントでの新記録ともなる110,905人を動員した(これまでは最多動員数は、2014年10月11日に行われたカレッジ・フットボールのテキサスA&M 対 オーレ・ミス戦での110,633人)この日のジョージ・ストレイトのコンサートには、スペシャル・ゲストとして、同じローン・スター出身のパーカー・マッカラムとケイティ・オファーマンが出演した。ライヴ中、彼は観客席に向かってこう語った。

「ここの学生も来てくれてるんだって?そうそう!恥ずかしながら、カイル・フィールドに来たのは初めてなんだ!また呼んでくれたら来るよ」

様々な記録

その輝かしいキャリアの中で数々の記録を打ち立ててきたジョージ・ストレイトは、あらゆるジャンルのアーティストの中で最多No.1シングル、30年間毎年TOP10ヒットを記録した唯一のアーティストであり、そして60曲ものNo.1ヒットのうち20曲を収録したカントリー・ミュージック史上最多の全米No.1アルバム、ゴールド・アルバム、プラチナ・アルバムを誇っている。

今回のコンサートに先立ち、彼は9月6日にリリースされる31作目の最新スタジオ・アルバム『Cowboys And Dreamers』より、「MIA in MIA」と「The Little Things」という2曲の新曲をリリースしていた。

アダム・クレイグとディーン・ディロンが書き、ジョージ・ストレイトとチャック・エンライが共同プロデュースした新曲「MIA Down in MIA」は、テキサス出身の彼のバックバンド、エース・イン・ザ・ホール・バンド(長年のフィドル奏者ジーン・エルダースを含む)をフィーチャーしている。

彼は新作アルバムについて次のように述べている。

「このアルバムを、同じ2024年3月20日に亡くなった、長年のマネージャーであり友人でもあるアーヴ・ウールジーと、長年のフィドル奏者で友人のジーン・エルダース(アルバムの4曲に参加)、そして2024年4月29日に亡くなった長年の友人でありツアー・マネージャーのトム・フットに捧げます。共に過ごした楽しい時間を決して忘れません。彼らが私たちの主イエス・キリストとともに安らかに眠りにつきますように」

Written By Will Schube

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