一般質問で川南町長に「早く死んで」 児玉町議の辞職勧告可決

 川南町議会の児玉助壽議員(無所属)が、6月定例会一般質問で、胸部食道がんの療養のため定例会を欠席している東高士町長について「早く死んでもらいたい」と発言した問題で、町議会は18日、児玉議員の議員辞職勧告決議案を可決した。決議に法的拘束力はなく、児玉議員は辞職しない考え。
 提案理由で河野禎明議員(無所属)が「発言は東町長のみならず病気から回復する希望を持ちながら療養に努めておられる方々の心情を傷付けた。事の重大性を理解しておらず反省しているとも言い難い」と指摘。児玉議員の退席後に採決し、6人が賛成、5人が反対した。可決後、児玉議員は謝罪した一方、自身の発言を称賛する声もあるなどと述べ辞職を否定した。
 決議案の提案前には、辞職勧告は重すぎるとして児玉議員への問責決議案も提案されたが、賛成少数で否決した。
 児玉議員は通算6期目。12日の一般質問で民生委員児童委員の処遇改善策について質問する中、「町長が3カ月公務にほとんど従事しちょらんけれど報酬を全額頂いている。私は民生委員の処遇をみると早く死んでもらいたい気持ち」と発言。議長の訂正要求を拒否し議長が発言を取り消した。後に謝罪し発言を撤回した。

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