【タイ】電力計画、公聴会後にまだ変更可能性=次官[公益]

タイエネルギー省のプラサート次官は17日、公聴会で公開している2024~37年の「電力開発計画(PDP2024)」は確定版ではなく、意見を受けて修正する準備があると述べた。また期間中の電気料金が1ユニット(キロワット時)当たり3.80バーツ(約16円)に固定とのうわさも否定した。

公聴会は12日に開始し、23日まで意見を受け付ける。これまでに政府機関と民間のエネルギー事業者から意見を聞いた。一般市民からの意見を集めた後、最終案を国家エネルギー政策委員会(NEPC)に提出する。

新PDPでは、低炭素化を推進。太陽光発電は、従来計画では30年以降に2,400万キロワットが稼働する予定だったが、これを1,000万キロワットは30年の前までに稼働、残りの1,400万キロワットは30年以降に稼働へ変更した。ただ電力の安定性を確保するため、発電燃料の基本は天然ガスとする。

同次官はまた、期間中の電気料金が1ユニット当たり3.80バーツに固定とのうわさについて、タイ発電公団(EGAT)の補助金負担1,000億バーツの返済負担が1ユニット当たり0.30バーツあることなどを挙げ、期間ごとのエネルギー規制委員会(ERC)判断によると説明した。

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