大門未知子 誕生の秘密が明らかに 「ドクターX」初の映画化 米倉涼子「12年の想いこもった作品」

 女優の米倉涼子(48)が主演したテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」が映画化され「劇場版ドクターX」として12月6日から全国公開されることが18日、分かった。2012年からスタートした人気シリーズ初の映画化で、米倉演じるフリーランスの外科医・大門未知子誕生の秘密が描かれる。また映画化を記念した「Xプロジェクト」第1弾として「ドクターX感謝祭」(8月27、28日・EXシアター六本木)の開催も決定した。

 「私、失敗しないので」の決めセリフとともに、孤高の外科医・大門未知子が帰ってくる。

 2021年に放送された第7シリーズ以来の復活に「私自身、大門未知子と12年間お付き合いできるとは思っていませんでした」と率直な喜びを語った米倉。「ドクターX、そして大門未知子は切っても切り離せない米倉涼子の一部です」と、言葉に感慨を込めた。

 12年にスタートした第1シリーズから第7シリーズまで高視聴率を記録し、橋田賞、向田邦子賞を受賞するなど、高い評価を受けてきた。シリーズ初の映画化は、米倉の「大きな画面でドクターXを観てもらいたい」という思いから実現したという。

 映画では大門未知子誕生の秘密が初めて描かれる。ドラマシリーズから脚本を手がける中園ミホ氏は「テーマは命です」と語り、群れることや権威を嫌い、己の腕のみで生き抜く孤高の外科医がいかにして生まれたのか、未知子の壮絶な半生が描かれ、作品の“エピソードゼロ”ともいえる内容になるという。

 個性的な共演陣も健在。未知子に積年の恨みを抱く元院長役の西田敏行、未知子が師匠と仰ぐ元外科医役の岸部一徳を始め、田中圭、内田有紀、今田美桜、勝村政信、遠藤憲一、鈴木浩介とドラマシリーズを彩った豪華俳優陣が顔をそろえた。

 作品の見所について米倉は「『私、失敗しないので』と言うまでの展開と、言う瞬間にも注目していただけると嬉しいです」。シリーズ開始から12年の集大成となる映画公開を「私たちの12年の想いがこもった作品になっていると思います」と思い入れたっぷりにアピールした。

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