〈砺波市議会・18日〉夏休みのプール開放、午前に変更 全小学校、熱中症防止

夏休みの開放時間を午前に変更するプール=砺波市出町小

  ●昨夏の猛暑受け対策

 砺波市議会は18日、本会議を再開し、5氏が一般質問した。市側は夏休みに開放する小学校プールの使用時間について、全8校が午後から午前に変更すると説明した。午前9時半~11時ごろまでとし、気温が高くなるまでに終了することで、帰宅時を含めて熱中症予防につなげる。記録的な猛暑だった昨夏の経験を生かした。安地亮教委事務局長が林教子氏(自民会)の質問に答えた。

 市教委によると、各校は昨年度、7月25日から8月中旬までプールを児童に開放した。時間は午後1時から3時までで、平均12日間開放する計画だったが、実際は4日程度にとどまった。暑さ指数で運動が原則禁止となる数値を記録する日が相次ぎ、雷発生による天候の急変も影響した。

 各校は監視員の配置時間の変更などでPTAに協力を要請している。

 安地事務局長は「十分に熱中症対策を施し、楽しくプール活動できるように配慮したい」と述べた。

  ●砺波署の建物、県に活用提案 統合署整備後

 齊藤一夫副市長は砺波エリア統合警察署の整備後の砺波署(春日町)の建物について、市街地のまちづくりを進める上で有効活用する可能性があると述べた。機能移転後の用途については、所管する県が十分に検討するものとの認識を示した上で、周辺地区の意向を聞きながら提案、要望していくとした。林氏の質問に答えた。

 齊藤副市長は、砺波署の建物は耐震化が完了していると指摘。周辺で土地区画整理事業が進められ、城端線沿線に位置する点に着目していると説明した。齊藤副市長は砺波駅前交番の設置について、統合警察署の整備と一体的に行われるように県に要望する考えも示した。有若隆氏、山本篤史氏(以上自民会)、境欣吾氏、開田哲弘氏(以上無会派)も質問した。

© 株式会社北國新聞社