![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1175983756654281419/origin_1.jpg)
「阪神2-1日本ハム」(18日、甲子園球場)
阪神は延長十一回1死、代打・豊田寛外野手の中前打から1死二、三塁と攻め、矢沢の暴投で植田が決勝のホームイン。サヨナラ勝ちし、交流戦を7勝11敗で終えた。
大きな一打で劇的勝利を導いた。「代打・豊田」のコールに沸き立つ虎党の期待を一身に背負う。そして一振りで球場のさらにボルテージを上げた。
「何でもいいので塁に出ようと思って。すごい緊張してましたけど、思い切っていこうと思って打ちました」
1-1で迎えた延長十一回1死。「いいピッチャーなので1球で仕留められるように、という思いで準備していました」。カウント1-0から矢沢の外角高め144キロ直球を迷わず振り抜いた。打球は中前への口火打に。仲間からのウオーターシャワーも浴び、「初めてです。まだちょっと興奮しています」とはにかんだ。
代打起用も多い先輩・原口や糸原からも多くのことを日々、学んでいる。「ピッチャーの研究だったり、裏の準備だったりとか。すごい見習うものがある。そのぐらいしないと結果が出ないところだと思う」。2年ぶりの1軍昇格後初打席となった7日・西武戦(甲子園)は八回に代打で中飛。それ以来の甲子園の打席だったが、今度はしっかり結果を残し、チームに貢献した。
1軍での日々にも少しずつ慣れ、成長を遂げている豊田。今度は“本当の”ウオーターシャワーを浴びたい。「(サヨナラ)決められるぐらいになれたらいいなと思います」。執念の一打でこれからも勝利に貢献していく。