「小学生の娘」のテストを見て驚いた母 100点満点なのに120点を取った理由が話題に

勉強のモチベーションが上がる「漢字テストの採点方式」がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの「ちー母7y4y(@haha_2016sy)」さん。

当ポストは2024年6月18日時点で7600件を超えるいいねを集めるなど、多くの反響が寄せられています。

小学生の漢字テストでの「教師の工夫」が話題になったことに関連し、記事後半では教師の平均年収について紹介します。

※投稿された写真は【写真2枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

100点満点の漢字テストで120点を取った娘

「今年の娘の担任の先生、漢字テストで問題になってないところでも、漢字で正解が書けたら、加点してくれる。おかげで100点満点なのに、娘は120点とかとって、さらに上を狙ってる。娘の向上心がいい感じに刺激されてる。ありがたい」

そんなコメントとともに投稿されたのは、1枚の写真でした。

加点されたテスト用紙

そこに収められているのは、@haha_2016syさんの娘さんが持ち帰った「漢字テストの答案用紙」。

「音読」「雪」「声」など、解答欄のある漢字にはすべて丸がついています。それに加え、解答欄が設けられていない箇所でも、「新聞」「聞こえる」など、正しい漢字を記入した部分には「花丸」がついています。このような加点方法であれば「満点よりも高い点数」を獲得することも可能です。

先生の工夫が伝わるエピソードに、感謝の気持ちを添えて写真を投稿すると、7000件を超えるいいねが集まりました。

1つのテストによって、勉強のモチベーションが上がる「教師の工夫」

@haha_2016syさんに、投稿の内容について話を聞きました。

当時、娘さんから「120点とったよ!」と報告を受けたという@haha_2016syさん。当時の心境については「何点満点なんだろう?と、少し混乱しました」と振り返ります。加点をしてもらったとわかってからは、「たくさんの漢字を書けるようになったんだな」「もともと漢字が好きな子なので、点数に反映されてやりがいがあるだろうな」と感じたそう。

答案用紙を見た後の会話については、「加点は先生から事前の説明」があったそう。娘さんは「先生が『わかる漢字あったら書いてね、って言ったの』」と話してくれたといいます。

続けて@haha_2016syさんは、「『再テストがあるから、他の書ける漢字も教えて!』と言われました。まだ習ってない漢字でも書いていいとのことだったので、聞かれるままに教えました」と、娘さんとのやり取りについても教えてくれました。その際、「たくさん漢字書けるようになって、おもしろいね!」と声をかけたそう。

工夫された採点方法は、娘さんの「もっと漢字を知りたい」という前向きな気持ちを刺激したようですね。1つのテストによって、勉強のモチベーションが上がる。教師の工夫に感心してしまいますね。

今年の娘の担任の先生、漢字テストで問題になってないところでも、漢字で正解が書けたら、加点してくれる。
おかげで100点満点なのに、娘は120点とかとって、さらに上を狙ってる。娘の向上心がいい感じに刺激されてる✨ありがたい~~ pic.twitter.com/HNsnsemMtw

— ちー母7y4y (@haha_2016sy) May 10, 2024

教師の平均月収はいくらなのか?

学校のイメージ

小学生の漢字テストでの「教師の工夫」が話題になったことに関連し、記事後半では教師の平均月収について紹介します。

総務省が発表した「令和4年地方公務員給与の実態」によると、小・中学校(幼稚園)教育職の平均月収は40万8337円。

高等学校(特別支援・専修・各種)学校教育職の平均月収は43万2201円、大学(短期大学)教育職は49万7567円でした。このほかに、夏と冬のボーナスが追加されます。

長時間勤務の教師が多い状況にある

教師の労働で問題視されているのは、長時間勤務です。

文部科学省が発表した「教員勤務実態調査(令和4年度)集計【速報値】」によると、2022年度の教師1日当たりの在校等時間(10・11月)は、小学校教諭が平均10時間45分。中学校教諭は11時間1分となり、長時間勤務していることがわかります。

教師の1日当たりの在校等時間(10・11月 平日)2022年度

  • 小学校 校長 10時間23分
  • 小学校 副校長・教頭 11時間45分
  • 小学校 教諭 10時間45分
  • 中学校 校長 10時間10分
  • 中学校 副校長・教頭 11時間42分
  • 中学校 教諭 11時間01分

教師の1日当たりの在校等時間(10・11月 平日)2016年度

  • 小学校 校長 10時間37分
  • 小学校 副校長・教頭 12時間12分
  • 小学校 教諭 11時間15分
  • 中学校 校長 10時間37分
  • 中学校 副校長・教頭 12時間06分
  • 中学校 教諭 11時間32分

前回行われた2016年度の調査と比較して、在校等時間は減少したものの、依然として長時間勤務の教師が多い状況となっています。

いかがでしょうか。今回は勉強のモチベーションが上がる「漢字テストの採点方式」について紹介しました。

参考資料

  • @haha_2016sy
  • 総務省「令和4年地方公務員給与の実態」
  • 文部科学省「教員勤務実態調査(令和4年度)【速報値】」

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