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広島がリーグ戦再開に伴って先発ローテーションを再編することが18日、分かった。21日からバンテリンドームナゴヤで行われる中日3連戦。初戦は床田寛樹投手(29)が先発する。今季開幕からQS率100%を誇る左のエースが先陣を切る。2戦目は大瀬良大地投手(33)、3戦目は玉村昇悟投手(23)の見込み。強力先発陣が首位のチームをさらに加速させる。
雨上がりの蒸し暑いマツダスタジアムでも、先発陣の表情は柔らかかった。交流戦は7年ぶりの勝ち越しとなる10勝8敗で乗り切り、現在4カード連続勝ち越し中。リーグ戦再開が待ちきれない中、大事な再開初戦の21日・中日戦(バンテリン)は床田に託された。
「最初の登板を任せてもらったのは、すごくうれしいなと思います」
ここまでの11登板は全て“週頭”である火曜日。各チームのエース級との投げ合いが続く中で、リーグ2位の7勝を挙げ、防御率は同3位の1.49をマーク。開幕からクオリティースタート(6回以上自責3以下)率100%と安定感抜群だ。
今季初の金曜日の登板も、これまでと変わらずカード頭を任されるのは首脳陣からの信頼が厚い証拠。「勝って流れをもってこられるように。向こうも良い投手が投げてくるので、なんとか粘り強く投げられれば良いと思います」と集中力を高めた。
バンテリンでの登板は3年ぶり。ルーキーイヤーの17年4月5日にはプロ初登板を果たした球場でもある。「全然行ってないなと思っていた。久しぶりに投げるので、マウンドも変わってると思う。景色とか見て臨機応変に変えていけたら」と高い修正力を発揮することを誓った。この日はブルペンで20球を投げるなど汗を流し、準備を進めた。
2戦目にはリーグトップの防御率0.96を誇るノーノー男・大瀬良が登板予定。3戦目は前回15日・楽天戦(楽天モバイル)で今季初勝利を手にした玉村がマウンドに上がる見込みだ。
そして週明け25日からのヤクルト3連戦(マツダ)は、13日に出場選手登録を抹消された森下が先陣を切り、九里、アドゥワと続くことが濃厚。菊地原投手コーチは「オールスター期間で(ローテが)変わると思うけど、みんなで頑張ってやっていってもらいたい」と好調な先発陣に期待を寄せた。
チームは首位に立っているが「あと何勝かしたら優勝できるぐらいまでは特にかな」と意識はしていない。「とりあえず勝てる試合を勝っておけば、順位はおのずと良いと思う」と床田。再び始まるセ・リーグとの戦い。左のエースから始まる必勝ローテで、首位の座を堅固なものにしていく。