【日本移民の日】ブラジル日本移民116周年を迎えるにあたり=日伯文化連盟 吉田エドアルド

吉田エドアルド

 祖国を離れて、ブラジルを新天地として選んだ先人たちが数多くの困難を乗り越えられ築いてきた成果を振り返ると、深い感謝と敬意の気持ちで胸がいっぱいになります。彼らは幾多の試練に立ち向かい、それを克服し、日本の文化を守りつつも、ブラジルの文化の中で生活を営んできて、大きく貢献してこられました。
 先人たちが作り上げてこられた大いなる遺産を守り、次の世代へとつなげるために、本年創立68周年を迎える日伯文化連盟は伝統文化やマンガなどのポップカルチャーの普及、そして日本文化の結晶ともいうべき「日本語」の教育を通して、両国の架け橋であり続けられるように、日々精進しています。
 先祖の文化、または先祖の母国語をより深く知りたいという思いを抱いて日本語講座に入学する日系の方が多い一方、近年では日本の文化や日本語に興味をもち、コースを受講する非日系の方が増えてきました。それこそが、ブラジルの多様性と異文化相互理解の象徴であり、この国の発展の潜在的な原動力にもなりえると確信しております。
 ブラジル日本移民116周年をお祝いするとともに、二国間の友好と協力の絆がますます強まることと、皆さまのご健勝とご活躍を祈念いたします。

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