大谷翔平“激怒”で「日テレ&フジ出禁」報道で制作現場右往左往「何がNGなのか…」摩訶不思議な大混乱現状

大谷翔平選手 ※画像はドジャースの公式X『@Dodgers』より

MLB、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)は6月17日(日本時間18日)、コロラド・ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場。5月14日(日本時間15日)のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦以来となる約1か月ぶりの1試合3安打と躍動した。

そんな大谷選手を巡っては、日本テレビとフジテレビが「出禁処分」を下されたと6月12日配信の『現代ビジネス』が報じ、物議を醸している。

日本テレビとフジテレビは大谷選手が785万ドル(約12億円)で購入したロサンゼルスの邸宅を詳細に報道。空撮映像や自宅前からのレポート、近隣住人へのインタビューなどの映像を流し、これらの報道に大谷選手が怒ったとされる。

同記事によると、両テレビ局はドジャースから貸与されている「取材パス」が凍結され、さらに大谷選手のマネジメントなどを行なっている会社からも《過去素材を使用しないよう》と通達があったという。

6月15日(日本時間15日)には現地メディア『ドジャース・ネーション』が、ドジャースが日本テレビとフジテレビのメディア資格を取り消したと報道。物件の航空写真や近隣住人へのインタビューなども含め、《プライバシーの侵害であり、スーパースターを危険に晒すものと同意した》と報じた。

アメリカではセレブの自宅が強盗に遭い、家族が誘拐されて身代金を要求される事件も起こっている。同メディアは《彼の安全が危険にさらされたため、ドジャースは両メディアのメディア資格を取り消した》と伝えていた。

しかし、こうしてメディア資格を取り消されたと報じられたものの、日本テレビとフジテレビはこれまでと変わることなく、大谷選手の活躍を番組で取り上げている。

6月18日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)と『めざましテレビ』(フジテレビ系)でも、16日(日本時間17日)に行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦で2打席連続ホームランを放った大谷選手の活躍を伝えていた。

■日テレ&フジ関係者にも「NGライン」がわからない摩訶不思議な状態

MLBの試合映像はテレビ局が金銭を支払って放送していることもあり、大谷選手の一存で使用を止めることは難しいのではないかとされる。

「ただ、スーパースターで視聴率に大いに貢献してくれる大谷選手との関係性を考えれば、明確なNGの意向が出ていれば“今は使用しない”という判断もあるでしょうね。

ですが、実は、両局の番組制作現場の担当者も、実際の大谷選手サイドからの“処分”がどのようなものか把握できていないそうなんです。そして現在は、日々出てくる週刊誌やネットニュースの報道を見て、“これは非常にマズそうだ”“どういう放送内容ならOKなのか……”と、焦って右往左往している状況だと聞こえてきています。現地メディア『ドジャース・ネーション』の報道も、大谷選手やドジャースサイドからの正式な声明があってのものではないといいますからね。

“大谷選手やドジャースサイドが怒っている、ようだ”というのは何となく伝わってきているそうなのですが、具体的に何を放送したらダメなのか、NGのラインが誰もわからないそうなんです」(ワイドショーデスク)

『ZIP!』や『めざましテレビ』では変わることなく大谷選手の話題を取り上げており、

《めざましテレビでも普通に大谷翔平のVTR流れていますし、記事が大きく盛ったのか、VTRはOKなのか気になりますね…》
《なんでZIPは未だに大谷の報道しとるん?》
《今朝も、日テレZIPで、大谷を放映してました。いつまで、放映できるんだろう?》

といった声がX(旧ツイッター)には寄せられている。

「変わることなく試合映像を使用していますが、日テレとフジ関係者は“どこまでいいの?”とビクビクしている状況だといいます。ただ、大谷選手サイドの動向を気にしているのは間違いなく、放送を見ていても取り上げる時間が短かったり、自主規制的な動きも見受けられますね。

ただ、視聴者からすれば“出禁なのになんで普通に放送しているの?”といったところでしょうし、日テレとフジの現場レベルも具体的な処分内容やペナルティが全く把握できていない、摩訶不思議な感じになっているといいますよ」(前同)

“出禁”報道から1週間――果たして、今後も変わることなく日本テレビとフジテレビで大谷選手のニュースを見続けることはできるのだろうか、それとも――。

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