「ずっと涙が止まらない感動作」と絶賛!ナチスから669人の子供たちを救った“ニコラス・ウィントン”とはどんな人物なのか?

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023

アンソニー・ホプキンス主演最新作、ナチスの脅威から669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描いた『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が、6月21日(金)より公開される。このたび、キャストとスタッフが「英国のシンドラー」を解説する特別映像が解禁となった。

名優アンソニー・ホプキンス主演最新作

スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で描かれたオスカー・シンドラーのように、ナチスの手から669人の子供たちを救った人物が英国にもいた。彼の名はニコラス・ウィントン。結果的に6000の命に繋がった活動と子供たちとの50年後の再会を『英国王のスピーチ』のプロデューサーが映画化。

年始から公開がスタートしたヨーロッパでは、小さい規模での公開ながらも「最高に美しい物語」「ずっと涙が止まらない感動作」「現代を生きる全員が観るべき作品」と絶賛の口コミが話題となり、アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を獲得した『ファーザー』を超える興収をたたき出した。さらに、3月中旬からは北米でも公開され、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア91%、観客スコア95%(2024年6月時点)と驚異の高評価を得ている。

A・ホプキンス「人々の心に訴えかけたい」

第二次世界大戦前夜のチェコスロバキアからプラハに逃れてきたユダヤ人難民の子供たち669人を英国に運ぶ〈キンダートランスポート〉を実施し、英雄となった“英国のシンドラー”ニコラス・ウィントンの物語を描く本作。日本ではまだあまり知られていないニコラス・ウィントンについて、映画公開前に知っておきたい前知識をキャストとスタッフが解説する特別映像が公開された。

メガホンをとったジェームズ・ホーズ監督は、「1939年、彼はプラハの難民問題を知る。その瞬間彼は声を上げる『なんとかしなければ』と」と実際に難民の姿を目にしたニコラスが使命感にかられ、行動を起こしたことについて言及。ニコラス役を演じたアンソニー・ホプキンスは、「これは戦前と戦後の出来事だ。彼はもっとなにかできたはずだと苦悩し、皆に知られまいとした」と戦後50年もの間、キンダートランスポートのことを周囲に隠していたニコラスの心情を語る。

ニコラスの母親・バベット役を演じたヘレナ・ボナム=カーターは、「誰もがこの物語に感動するはず」と強い確信を持ち、さらにアンソニーも「本作で人々の心に訴えかけたい」と熱意を見せ、俳優陣が本作に懸ける熱い想いがうかがえる。

ニコラス・ウィントンはどんな人?
イギリスの人道活動家。ロンドンに住むドイツ系ユダヤ人の両親のもとに生まれる。株式仲買人の仕事をしていたが、労働党左派の活動家と親交があり、早くからヒトラーの政策の行く末に疑問を抱いていた。イギリスに子供たちを避難させる活動〈チェコ・キンダートランスポート〉を組織し、第二次世界大戦がはじまる直前(1939年3月14日から8月2日までの間)、ナチス・ドイツによるユダヤ人強制収容所に送られようとしていたチェコスロバキアのユダヤ人の子どもたちおよそ669名をチェコから脱出させることに成功。9月3日にも最大規模となる250名の子どもたちの救出が予定されていたが、9月1日の第二次世界大戦勃発により、その子どもたちを含め、以降チェコからの脱出は不可能となる。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国ロードショー

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