長雨の影響、沖縄各地で土砂崩れ 気象台が警戒呼びかけ

 梅雨前線の影響で、沖縄本島地方では大雨の日が続いている。沖縄気象台によると、降り始めの10日午前0時から18日午後4時までに久米島町謝名堂で795ミリ、那覇市樋川で631ミリなど各地で約500~800ミリの降水量を観測。長雨で地盤が緩み、土砂崩れも相次いでいる。

 久米島町では18日未明からの大雨で同町宇根の県道245号線で土砂崩れが起きたほか、林道などで土砂流出や落石があり計5カ所で通行を規制した。

 うるま市与那城屋慶名の藪地(やぶち)島では同日午前7時ごろ「崖が50メートルほど崩れている」と目撃者から119番通報があった。土砂崩れにより、本島とつながる市道が通行止めとなった。うるま署によると、藪地島で牛の飼育をしている男性が一時取り残されたが、船で本島に戻った。

 那覇市消防局によると、同市宇栄原の民家裏の崖で同日午前、幅4メートル、高さ6メートルにわたり土砂が崩れた。いずれも人的被害は確認されていない。

 本島地方は19日も曇りや雨の天気で所により激しく降る見込みで、気象台は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけている。

久米島町の県道245号で土砂崩れが発生し、車道を覆った土砂を撤去する重機=18日、久米島町宇根(比嘉正明通信員撮影)

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