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広島市西区の市立保育園で2022年4月に保育中の男児=当時(5)=が行方不明となり、近くの太田川放水路で溺死したのは、施設の安全点検などに問題があったとして、市に約8800万円の損害賠償を求める訴訟を起こした男児の両親が18日、中区で記者会見した。2人は「もっと息子の成長を見たかった」「返してほしい」などと訴えた。
男児は22年4月16日午前11時半ごろ、園内で行方が分からなくなった。約3時間後に太田川放水路の砂地で横たわっている状態で見つかり、その後に死亡が確認された。事故を受け、市は保育園の安全対策として園を囲うフェンスや門を改修。生け垣のフェンスへの変更も進め、園児の位置情報を把握するためのICタグの導入を試行している。