結球類の下落続く 野菜小売価格 土物は小幅に上昇

農水省が18日に公表した野菜の小売価格調査によると、10日の週(10~12日)は結球類の下落が目立ち、レタスは平年水準を下回った。土物類のジャガイモ、ニンジンは卸売価格の高騰に伴って小幅に上昇している。

レタスは前週比8%安と続落し、平年比7%安で3カ月ぶりに平年を割った。作柄が良く直近も潤沢な出回りで、スーパーでは特売が活発化している。

キャベツは、前週比16%安と3週続けて1割以上の下落幅となった。5月に平年の2倍近くまで高騰していたが、平年比30%高にまで落ち着いた。

ジャガイモは前週から4%上げ、平年比で25%高となった。主力の九州産が春の長雨で作柄が厳しく、月内は品薄高が見込まれている。直近の卸売価格は平年の2倍水準まで高騰しており、小売価格も上昇が続きそうだ。

ニンジンは前週比2%高と上昇は小幅ながら、平年比では48%高。高止まりが長期化している。

果菜類は小幅に続落。キュウリ、トマトとも前週比2%安だった。

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