新しくなったルンバ、どれ買えばいい? 選び方とおすすめモデル

by 石井 和美

ルンバシリーズは選択肢が豊富! 選び方について解説します

ルンバは現在、公式ストアで「j9」「j7」「j5」「i5」シリーズと「Combo Essential robot」の全9モデルが販売されています。価格も39,300円~199,800円と幅が広いので、選ぶ際に悩む方も多いのではないでしょうか。

4月に新機種が登場し、水拭き対応モデルが増えるなどラインナップが一新されました。そこで最新のルンバを選ぶときに役立つ情報と、間取りやライフスタイル別のおすすめモデルを紹介します。

改めて「ルンバの良さ」とは?

ロボット掃除機の代名詞ともいえるアイロボットのルンバ。掃除の手助けをしてくれる頼もしい存在で、ルンバと床拭きロボットのブラーバを含む家庭用ロボットの累計販売台数は世界で5,000万台を突破しています。

現在、9種類のモデルが販売されています(公式サイトより)

現在は中国のメーカーを中心にロボット掃除機が多数販売されていますが、アイロボットのルンバシリーズが支持されているのには、理由があります。これまで蓄積された膨大なノウハウやデータを上手に活かし、清掃能力が高いこと。そして、操作は簡単で使いやすいことが評価されています。賢さや吸引力でルンバシリーズを指名買いする方も多く、アイロボットのロボット掃除機は日本での世帯普及率が10%を超えています。

ルンバは特に障害物を検知する能力が高く、隅々まで掃除を遂行できます。他社製のロボット掃除機はカーテンを障害物と認識して窓際まで入らず、そのまま引き返して隅にゴミが残る……といったことも多いのですが、ルンバシリーズは隅までしっかり入っていきます。独自のゴム製デュアルアクションブラシは髪の毛がからみにくい設計で、床の微細なゴミまでキレイに取り除くことができる点も大きな魅力です。

アイロボット独自のデュアルアクションブラシ

選ぶときの大事なチェックポイント

今回はルンバシリーズの基礎知識と選び方をご紹介します。ルンバは製品名である程度、特徴がわかるようになっています。

上位から「j」「i」シリーズとエントリーモデルの「Combo Essential robot」、さらに水拭きができるモデルは「Combo」、ゴミ捨ての手間を軽減するクリーンベース(自動ゴミ収集機)付きは「+」が製品名に入っています。

ルンバシリーズは大きく分けて3種類

ルンバは、jシリーズ、iシリーズ、Combo Essential robotの3種類に分けることができます。

【jシリーズ】
対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、j9+、j9、Combo j7+、Combo j5+、Combo j5(オンライン限定)

ゴミのピックアップ率が高く、障害物が何かを認識して回避できる賢い上位シリーズ。部分清掃や進入禁止エリアをアプリで指定でき、水拭き時にラグを濡らさないようにしたり、汚れた場所を最初に清掃したりできるモデルもあります。価格は89,800円から。

最上位モデルのRoomba Combo j9+(編集部撮影)

【iシリーズ】
対象モデル:Combo i5+

スタンダードな吸引力で、多機能な中位シリーズ。自動ゴミ収集機付きで、水拭き機能も備えています。価格は79,000円。

【Combo Essential robot】
ゴム製デュアルアクションブラシではなく、毛とゴム製のV字型シングルアクションブラシを備え、水拭きもできるエントリーモデル。白いデザインも人気です。価格は39,300円。

V字型シングルアクションブラシと白いボディが特徴。ブラックも選べます

水拭きができるのは「Combo」と表記があるモデル

モップパッドが付属しており、水拭きも行なえるモデルは製品名に「Combo」と表記されています。本体裏面の水拭き用モップに、本体内の水タンクから水を供給しながら掃除します。

水拭きモデルも3種類に分かれます。カーペットを濡らさないようにモップを持ち上げるパッドリフティング機能が搭載されているタイプ、ダスト容器を床拭き対応のものに付け替えるタイプ、ダストボックスにモップパッドを直接取り付けて使用するタイプがあります。

【パッドリフティング機能搭載タイプ】
対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、Combo j7+

カーペットなどの有無を見分け、必要に応じて自動でパッドが上下して濡らさないようにするので、一番手間がかからないタイプです。

カーペットの上ではモップをリフトアップし、濡らさないようにする「パッドリフティング」

【水拭き時にダスト容器を交換するタイプ】
対象モデル:Combo j5+、Combo j5、Combo i5+

吸引用ダスト容器と、掃除機&床拭き対応ダスト容器を必要に応じて交換して使います。掃除機&床拭き対応ダスト容器を装着すると、自動的に掃除機がけと拭き掃除を行ないます。

吸引用ダスト容器と、掃除機&床拭き対応ダスト容器を必要に応じて交換

【水拭き時にモップパッドを装着するタイプ】
対象モデル:Combo Essential robot

ダスト容器にモップパッドを取り付けて使用します。モップパッドを装着すると自動的に掃除機がけと拭き掃除を行ないます。

水拭き時はダスト容器にモップパッドを取り付けて使う

「+」表記があるモデルはクリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属

対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、j9+、Combo j7+、Combo j5+、Combo i5+

製品名の最後に「+」と表記されているモデルは、クリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属しています。本体のゴミをクリーンベースに自動で送り、溜めておけるのでゴミ捨ての回数を減らすことができます。

クリーンベースにゴミを溜めておけます。溜まったら紙パックを捨てるだけ

さらにCombo j9+は、本体に水を補充する自動給水機能も備えています。クリーンベースに大容量3Lの水補充タンクが内蔵されており、従来は手作業で補充していた水拭き掃除用の水を自動で給水。掃除中に水やバッテリー残量が不足すると自動でクリーンベースに戻り、残りの掃除に必要な分だけ補充し、その後中断した場所から掃除を再開します。

ワンルームから複数の部屋まで。間取り別のおすすめは?

ルンバシリーズは、ワンルームはもちろん複数の部屋があるお家でも隅々まで掃除することができます。

5部屋以上の複雑な間取りのお家には、カメラとセンサーでフロア全体の間取りと位置情報を把握し、正確に各部屋を掃除できるカメラセンサー搭載のモデルがおすすめです。

【5部屋以上におすすめ】
対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、j9+、j9、Combo j7+、Combo j5+、Combo j5

【4部屋以下におすすめ】
対象モデル:Combo i5+、Combo Essential robot

小さな子供やペットがいるご家庭におすすめのモデル

小さなお子さんやペットがいるなら、障害物回避+水拭きがベスト

障害物認識・回避機能搭載モデルは、その場の状況にリアルタイムで対応し、衣類やおもちゃ、ペットの排泄物などの障害物を避けられるので、小さなお子さんやペットがいるご家庭におすすめです。さらに、水拭きができるモデルを選べば、床が汚れやすい環境でも常に清潔に保つことができます。

対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、j9+、j9、Combo j7+、Combo j5+、Combo j5

フローリングにラグなどのマットを一部敷きつつ、水拭きしたいなら

フローリングでは水拭きをしつつ、ラグやマットがある部分は吸引のみ行ないたいなら、自動で水拭きパッドが天面まで持ち上がる「パッドリフティング」機能を採用しているモデルがイチオシです。

「掃除機がけ+水拭き」ではゴミを吸引しながらしっかり拭き掃除を行ない、ラグやカーペットを清掃する際はモップパッドが自動でリフトアップし、掃除機がけのみを行なうことができます。

他社でもパッドが数mmから数cm程度持ち上がる機構を搭載したものはありますが、ここまで上に上がるものは、現状では他にありません。手間なく安心しておまかせできる、数少ないモデルです。

対象モデル:Combo j9+、Combo j9+SD、Combo j7+

ライフスタイルに合った1台を選ぶために「サブスク」も

ルンバシリーズはラインナップが豊富なので、それぞれの特徴を知っておけばライフスタイルに合ったモデルを選ぶことができます。

個人的におすすめなのはCombo j7+です。障害物回避機能が優秀で、さらにパッドリフティング機能を搭載しており、掃除機がけと拭き掃除が1台で完了します。コスパのよさではCombo Essential robot。水拭きもできて4万円を切る価格はオトクです。ルンバではめずらしい白いカラーも、実際に使ってみるとインテリアに溶け込みます。

なお、月額980円~で利用できる「サブスク」プランもあります。特に高価な上位モデルは、自宅で試しに使ってみてはいかがでしょうか。

© 株式会社インプレス