崇城大薬学部に「離島出身者」枠 地域の薬剤師不足を解消へ新設

薬学部の入試に「離島出身者」枠を新設する崇城大

 崇城大(熊本市西区)は17日、薬学部の2025年度入学者の入試に「離島出身者」枠を新設すると発表した。離島は医師や看護師に加え薬剤師も不足しており、地域医療に携わる人材を育成し地域が抱える課題の解決につなげたい考え。崇城大によると、全国でも珍しい取り組み。

 募集定員は5人。一般公募制推薦選抜(20人)の中に募集枠を設ける。出願要件は長崎、鹿児島、沖縄の離島にある小中高校に計3年以上在籍し、卒業後は離島で薬剤師として就業する意思がある人。

 受験者は受験料3万円の全額と入学金30万円の半額を免除する。試験は11月17日、合格発表は12月2日の予定。崇城大は「地域連携と社会貢献は本学の中長期計画のキーワード。離島で働きたいと希望する学生を支援していきたい」としている。(後藤幸樹)

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