現職・森雅子氏を公認申請へ 来夏参院選、自民福島県連

森雅子氏

 来夏の参院選に向け自民党県連は18日、選挙対策委員会を福島市で開き、福島選挙区(改選1)の公認候補者に現職の森雅子氏(59)=3期=を推す方針を全会一致で決めた。27日の総務会で正式決定し、月内に党本部に公認申請する。

 矢吹貢一幹事長は取材に対し、森氏の3期18年の経験と法相としての実績などを挙げ「本県復興と党勢拡大に全力を発揮してほしい」と説明。派閥の政治資金パーティー裏金事件を念頭に「政治の信頼回復と復興を成し遂げるため、力強いリーダーシップを期待する」と語った。

 県連は5月から22総支部の意向を確認し、森氏擁立に賛同する声が多数を占めた。一方、政治資金問題について丁寧な説明を求める意見も目立ち、擁立に反対する総支部が複数あったという。森氏本人は県連の聞き取りに対し、立候補の意思を表明した。

 森氏はいわき市出身。磐城女高、東北大法学部卒。2007年の参院選で福島選挙区から初当選。少子化担当相、法相などを歴任した。

 次期参院選を巡っては、立憲民主党県連も候補者擁立の準備を進めている。

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