西蔵への外部勢力の干渉許さず 中国外交部

西蔵への外部勢力の干渉許さず 中国外交部

中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京6月19日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は18日の記者会見で、米下院のマコール外交委員長が率いる超党派の議員団がインド北部ダラムサラを訪問してダライ・ラマと面会する見通しで、バイデン大統領も議会で今週可決された西蔵支援強化に関する法案に署名するとしているとの質問に、西蔵問題は純粋に中国の内政であり、外部の干渉は許されないと表明した。

 林氏は次のように述べた。周知のように、ダライ14世は純粋な宗教家ではなく、宗教を装って反中国分離活動に従事する政治亡命者である。われわれは関連報道を深刻に懸念しており、米国に対し、ダライ一派の反中国分離主義の本質を十分に認識し、西蔵問題に関する約束を順守し、彼らといかなる形であれ接触せず、外部に誤った情報を流すのをやめるよう促す。

 指摘のあった米議会の関連法案の動向について強調したいのは、西蔵は古くから中国の一部で、西蔵問題は純粋に中国の内政に属し、外部の干渉は許されないということである。現在の西蔵の社会情勢は全体的に平和で調和がとれている。経済は持続的に向上し、民生と福祉は力強く保証され、長期的な安定と質の高い発展という新局面を生み出し続けている。西蔵を混乱させて中国を封じ込め、抑圧しようとするいかなる人物や勢力によるいかなる試みも決して成功しない。

 われわれは米国に対し、「西蔵を中国の一部と認め、『西蔵独立』を支持しない」という約束を順守し、法案に署名しないよう促す。中国は断固とした強力な措置をとり、自国の主権と安全保障、発展の利益を揺るぎなく守る。

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