東京・品川区の住宅で5月、幼い子供3人と母親の遺体が見つかった事件で、46歳の父親が母親を殺害した疑いで逮捕されました。
この事件は5月23日、品川区戸越の住宅で火災が発生し、高波冬美さん（たかなみ・ふゆみ=37）と長女の後藤鈴ちゃん（りん=6）、次女・玲ちゃん（れい＝3）、長男・信ちゃん（しん＝2）の遺体が見つかったものです。
司法解剖の結果、鈴ちゃんと信ちゃんの死因は一酸化炭素中毒でしたが、高波さんと玲ちゃんは刃物で刺されたことによる失血死でした。
父親の後藤祐介容疑者（ごとう・ゆうすけ＝46）はやけどを負い入院していましたが、先ほど退院し、高波冬美さんの胸などを刺して殺害した疑いで逮捕されました。
後藤容疑者は事件の3日前に高波さんと離婚していて、これまでの調べに対し「1階の玄関付近で元妻を刺した」と容疑を認めているということです。
また、逮捕後の調べに対して「予定よりも早く家を出るように執拗に叱責され、かっとなった」と殺害に至った動機について説明しているということです。さらに「子どもも自分も家も全て燃えてなくなればいいと思った」と話しているということです。
警視庁は、子ども3人の死亡にも後藤容疑者が関与したとみて、犯行に至った詳しい経緯を調べています。
