「デートDVの量刑を高めるべき」…被害者遺族の国民請願に同意が5万人を突破=韓国

4月にキョンサンナムド(慶尚南道)コジェ(巨済)市で発生したいわゆる「巨済デート暴力事件」に関し、被害者遺族がデートDV制度の改善を要求して請願した国民請願の同意が5万人を超えた。

18日、国会国民同意請願掲示板によると請願人であり、デートDVで死亡した20代のAさんの母親であるB氏が載せた「デートDV関連制度改善要請に関する請願」にはこの日現在、5万3000人ほどが同意した。

国民同意請願はホームページの公開後30日以内に同意5万人を達成すると国会関連常任委員会に回付される。

常任委員会の審査を経て、政府や国会で処理するのが妥当な請願は、立法活動となる。

B氏は請願文を通じて「娘を亡くしてから世の中がどれほど恐ろしいところなのか、今後どのように残る子どもたちを育てていくのか非常に不安で恐ろしい。加害者は我が家の住所も知っており、家族の心身も疲弊し、結局は引越しをするしかなかった」と明らかにした。

続いて「加害者を釈放した巨済警察の責任を明らかにし、デートDVに対する捜査マニュアルを全面的に改善しなければならない。警察は加害者の暴力を傍観し、煽ったも同然だ。さらに警察は加害者が拘束された時『加害者の人生も考えてほしい』と訓戒し、胸が張り裂けた」と伝えた。

また「家族と恋人など、親密な関係で発生する暴行・傷害致死犯罪は殺人罪と同等の刑量に高めることを要求する。ストーキング犯罪で加害者が面識犯ならば、量刑を加重することも要求する」と主張した。

これに先立ち、Aさんは4月1日、巨済市の自身の住まいで元彼の加害者に暴行され、外傷性硬膜下出血などで全治6週間の診断を受けて病院で治療を受けていたが、敗血症による多発性臓器不全で亡くなった。

国立科学捜査研究院は先月「Aさんは頭部損傷による合併症で死亡した可能性が高い」と警察に伝え、検察は先月30日に加害者を傷害致死などの容疑で拘束起訴した。

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