別れ話に激昂した恋人の凶行で…24歳の若さでこの世を去った韓国女性歌手の13周忌

韓国の女性歌手がこの世を去って13年の時が経った。

女性トロット(韓国演歌、ポンチャック)グループ「アイリス」のイ・ウンミさんは、2011年6月19日に京畿道・始興市・正往洞(キョンギド・シフンシ・チョンワンドン)のアパート付近で、当時の恋人チョ氏が振り回した刃物によって亡くなった。享年24歳。

チョ氏はイ・ウンミさんが別れを告げたことで激昂し、刃物を手に取ったという。

当時、警察が公開した監視カメラの映像には、帰宅途中のイ・ウンミさんを待っていた恋人が、彼女を外に引きずり出す様子が映っていた。その約20分後にイ・ウンミさんは発見され、逃走したチョ氏は翌日、高速道路のサービスエリアで検挙された。

イ・ウンミさん

警察の取調べでチョ氏は、「イ・ウンミと結婚まで考えていたが、別れ話をしたので突発的に犯行に及んだ」と供述。2人は2010年12月に知人の紹介で会い、6~7カ月ほど交際していたという。

事件後、チョ氏は懲役20年の刑を受けたが、2011年12月19日の二審で減刑され、懲役17年となった。ソウル高裁はチョ氏に対する控訴審で、「犯行方法が非常に残酷で罪質が非常に重い」とし、「チョ容疑者が事件の犯行を認め、自身の過ちを深く悔いている点、遺族に1000万ウォン(約100万円)を供託して多少なりとも被害回復のため努力した点、犯行動機や年齢などを考慮して刑を決めた」と減刑理由を明らかにした。

なお、イ・ウンミさんは2005年3月に3人組女性トロットグループ「アイリス」のメインボーカルとしてデビューし、2006年にメンバーが脱退したことでデュオとして活動していた。

亡くなる2カ月前、イ・ウンミさんは「いつも疲れて生きている。2カ月後に…熱心に運動もして一つひとつ変わろう」と再起の意志を表わしたりもしたが、恋人にその夢を無残に踏みにじられることとなった。

(記事提供=OSEN)

© 株式会社ピッチコミュニケーションズ