粉ミルク缶やアクセサリーから大量の象牙製品とチョウ標本を押収―中国

広州白雲空港税関はこのほど、危惧種密輸を連続して摘発しました。写真は同税関で押収された象牙製品。

絶滅危惧種の野生動植物関連は、中国の税関の輸出入物品に対する監督管理の重点です。中国南部の広東省広州白雲空港税関はこのほど、複数の危惧種密輸を連続して摘発しました。

広州白雲空港税関の職員がアフリカ某国からの入国便の手荷物検査を行ったところ、X線画像は粉ミルク缶2つに異物が隠されていることを示していました。税関職員はこの手荷物を持って通関しようとした旅客に対する検査を実施して、疑わしい粉ミルク缶2つの内部にあった象牙製のブレスレットやペンダントなど計30点を差し押さえました。

別の入国便についての検査では、旅客1人のスーツケースの中にあったレンガの形状の物品2つの中に異物が存在していることを発見しました。開けて調べたところ、レンガの形をしたパラフィン2つがあり、パラフィンの内部を調べたところ、アルミホイルに包まれたブレスレットやビーズなどの象牙製品29点がありました。これらの象牙製品はすべて差し押さえられました。

さらに数日後には、アクセサリーと申告してマレーシアから送られてきたて宅配便の中にチョウの標本19匹分が隠されていることが発見されました。

専門部門に持ち込んで鑑定したところ、これらは希少なチョウの標本で、最も大きいものは人の左右の手のひらを合わせたほどの大きさでした。標本はいずれも『絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約』の付属書2で指定されているチョウのものでした。

2件の象牙製品密輸事件はすでに税関密輸取締局の扱いとなり、立件のための捜査が行われています。チョウの標本密輸事件は取り調べが続いています。(提供/CRI)

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