TBSラジオ、CM素材の無断差し替えが発覚「放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損」と謝罪

 TBS放送センター

 TBSラジオは19日、CM素材が無断で差し替えられたことを明らかにした。

 TBSラジオが報道各社に送信した文書によると、同社の営業担当が22年4月から24年6月中旬にかけ、広告主から納品された複数のCM素材のうち、一部の素材の表現がCM考査において「放送は検討を要する」との意見が出されたため、独断でCM素材の進行表を書き換え、既にCM考査を通過した同広告主の別のCM素材が放送されるように手配していたという。

 また22年9月放送分以降は、放送確認書を当該の営業担当者個人のパソコンで偽造し、当初指定されたCM素材が放送されたかのように報告していたという。

 「現在、当社では当該営業担当者による他の不正の有無も含め調査を進めています」といい「かかる行為は広告主の正当な利益を損ね、かつ放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損するものです」とも説明。「TBSラジオは今回の事態を重く受け止め、詳細を精査の上、社内関係者に対して厳正に対処するとともに、今後このような事態を起こさぬよう、再発防止に取り組んで参ります」と謝罪した。

 なお差し替えられた広告を出している広告主については「本件広告主様のご意向により、広告主名の公表は差し控えさせて頂きます」としている。

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