2学期の中間テスト廃止 青森・むつ市の2中学校 アンケートなど基に判断

 青森県むつ市の市議会は18日、一般質問を行った。阿部謙一教育長は本年度、市内9中学校のうち2校が2学期の中間テストを廃止し、従来年4回行っている定期テストを各学期末の3回とする方針であると説明した。中村正志議員(自民クラブ)の質問に答えた。

 市教育委員会によると、2学期の中間テストを廃止するのは田名部中とむつ中。保護者や生徒、教職員に対するアンケートなどを基に総合的に判断した。保護者のアンケートでは「授業を大事にしてほしい」といった声が上がったという。定期テストは各校が編成した教育課程に基づいて実施しており、市教委が回数に関して方針を示すことはない。

 中間テストがなくなることで空いた時間は授業時間とし、生徒それぞれの課題に応じた補充学習や、キャリア教育などに充てる。生徒が適切に評価されるよう、授業内での小テストや発表活動を工夫する。

 阿部教育長は「(定期テストが少なくなることで)特段の問題があるとは考えていない。全ての生徒の能力を伸ばすため学校と連携し、取り組みを支援していく」と述べた。

 一般質問は全部で5議員が登壇した。

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