【岩本輝雄】「キーパーやりたい!」って目を輝かせていた子どもたち。シュミットの影響力は大きかったね

とても有意義な時間だった。

先日、横浜市内でスクールを開催。全国で子どもたちのサッカー大会を手がける『INSTINCT BROTHERS』さんの協力のもと、約70人の子どもたちと一緒にボールを蹴った。

そして今回のゲストも超豪華! 元日本代表の永井雄一郎や“ジャンボ”こと大久保哲哉、元Jリーガーの和田幹大に加えて、シーズンが終わって帰国している欧州組のシュミット・ダニエル、渡辺剛も駆けつけてくれた。

やっぱり、みんな上手いね! 永井はドリブル、渡辺は1対1の止め方とか、それぞれの武器を活かして、子どもたちを指導。そのなかでも、シュミットの影響はけっこう大きかったと思う。

シュートストップはもちろん、パントキックやスローインなど日本代表のスキルを存分に披露。子どもたちも魅了されたんじゃないかな。キーパー未経験の子も含めて、20人ぐらいが「キーパーやりたい!」って目を輝かせていたよ。

日本サッカーのこれからを考えれば、もっと優秀なキーパーが出てきてほしい。キーパーに特化したスクールも大事だけど、そうじゃなくてもシュミットみたいな選手が来てくれれば、キーパーに興味を持つ子が増えてくると思う。

【動画】岩本輝雄がトッティとサッカー対決!
スクールの内容も、最初はフィールドやろうね、次はキーパーもやってみよう、っていうふうにする。そうすれば、キーパーをやったフィールドの子も、「あ、こういう感じで動けば、キーパーもパスを出しやすいんだな」って、新たな発見があると思う。

シュミットとは以前にもイベントで対談して、今回も声をかけたら快くOKしてくれた。僕自身もシュミットとのスクールを通じて、いろんな“気づき”があった。子どもたちには無限の可能性があるよね。

これまでもいろんなスクールで子どもたちと接してきた。自慢の左足で強烈なシュートやフリーキックを見せて、少しでも子どもたちの成長につながってくれればいいな、サッカーをもっと好きになってほしいなと、そんな想いで続けてきた。

サッカーでたくさんのことを経験できたから、僕にできることがあれば、少しでも日本サッカーのために恩返しをしたい。その意味では、今回のスクールも本当に充実したものになったと思う。みんな、ありがとう!

【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、52歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。

© 日本スポーツ企画出版社